迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―中山道55 和田峠

2010-12-06 22:58:25 | 旧中山道
木立を抜けて国道に合流した途端、辺りの視界がパッと開けて、目の前には茶屋らしき建物が↑。 これは「接待茶屋」、或いは「永代人馬施行所」と云って、江戸は呉服町の豪商かせや与兵衛が、旅人たちの休憩施設として文政11年(1828年)に設けたもの。 ここでは旅人に粥を、荷物を運ぶ牛馬には煮麦を振舞ったそうで、明治3年(1870年)にその役目が終わった後も、数十年前まではかせや与兵衛の子孫にあたる老夫婦 . . . 本文を読む
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ニッポン徘徊―中山道54 和田峠

2010-12-04 19:24:29 | 旧中山道
唐沢一里塚を過ぎると再び国道142号線に合流し、約20分歩くと新和田トンネル有料道路との分岐点である男女倉(おめぐら)口↑、そこを右に折れて進むと、和田峠越えの古道の入口が↓。 さて…、と覚悟して足を踏み入れたものの、何しろ中山道最大の標高差1600メートルの和田峠、延々と続く上り坂に、 上りはじめてたったの20分で心身共にかなりキツくなってきたところ…。 . . . 本文を読む
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ニッポン徘徊―中山道53 扉峠口→唐沢一里塚

2010-12-03 20:46:31 | 旧中山道
「扉峠口」バス停前を出発、依田川を渡り、唐沢地区で右カーブの上り坂に入ると、右に見えてくる別れ道が江戸後期頃からの旧中山道。 上段写真の、左に伸びている未舗装の坂が、江戸後期頃までの“旧旧中山道”。 もちろん、天保2年(1831年)には廃止となっている―この年に作成された絵図面には既に描かれていないため―こちらの道に、進路をとります。 坂を上り、森の中に残る道筋を辿るうち、 東西共にほ . . . 本文を読む
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一役買うたるで。

2010-12-02 21:29:38 | 浮世見聞記
JR渋谷駅の山手線外回りホームにオープンした、「どん兵衛」に行ってみたんよ。 間違いなく沢山の人がブログで紹介してるやろから、店についての詳しいことはそちらへアクセスしてもらうとして、ワシが食べてみたんはな、札幌千歳工場製造の、“北海道限定”タイプや。 関東バージョンと関西バージョンがあるのはもちろん知っとったけど、北海道バージョンがあるとは知らんかったわ-ちなみに、お握りとのセットを除い . . . 本文を読む
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心を奪ひし…。

2010-12-01 22:04:34 | 浮世見聞記
近所の紅葉がワインレッドに染まり、そのあまりにもの美しさに思わず足を止めて見惚(と)れていると、犬を連れてお散歩中のおじさんも、 「この紅葉、本当に綺麗ですねえ」 . . . 本文を読む
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