千代田區立日比谷図書文化館の特別展「しりあがりさんとタイムトラブル 江戸×東京」を觀る。
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商品の図案を手掛ける傍ら、漫画家としても様々な作品を世に贈ってゐるしりあがり寿氏が手がけた、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」などの浮世繪に現代世相を混ぜ込むパロディ画の數々。
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(※展示室内は動画以外の撮影可)
構図は一切そのままに、パッと見ではどこがパロディなのか分からないほどの巧妙さで溶け込ませた傑作もあり、しかも漫画の生命(いのち)である風刺味もピリッと効かせてあるところに、私のやうな皮肉屋にはつひ吹き出さずにはゐられない面白さを感じる。
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かうして觀てゐると、ニンゲンの日常行動そのものが、最高の笑劇に映ってくる!
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私が觀た日は、いかにも浮世繪好きさうな雰囲氣のお爺さんがチラホラ。
笑ってゐる人もゐれば、一通り見てすぐ出て行く人もあり。
それすらも可笑し味に見えてきた私は、いよいよ毒氣に當てられたらしい……。