迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

惜春迎夏。

2024-04-13 18:16:00 | 浮世見聞記




江戸以来の堀川では、散った櫻がまた次の春に逢わんと流れ行く。


ほど近き藤棚では、初夏の花が今日の陽氣そのままに出を迎へてゐる。



母親に連れられた幼い女の子が、その藤棚を見上げて、「テンジンでも咲くんだよ」と母親に教へながら通り過ぎて行く。

その“テンジン”では、藤はまだ蕾にて、



櫻が最後の一春を誇りける。









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