迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

御聲道標。

2023-11-23 20:22:00 | 浮世見聞記



 
都心忘所、古くからの町に住宅と小寺院が軒を寄せる道で、まだ新しいお堂に逢ふ。



道から自由に入れるやうだったので、ゆっくり足を進めると、なかには三体の尊像がおはします。



阿彌陀彿を中心に、右侍は觀音菩薩、左侍は普賢菩薩なり。

いづれも浮世の俗人を救ふ靈験云々、まさに我がことなり、心静かに今と御縁を結ぶ。

そして、散策中らしき初老夫婦が「お参りして行かうか……」と頷いているところと入れ替はる。


この頃はよく、かうした靈域に出逢ふ。

それがまた、なんとも樂しい。

よって私は、現在のこの進路(みち)で、誤りないことを確信するのである。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京的高級缶飲料?  | トップ | 足向く心のみちしるべ。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。