迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

小さな知識は大きな知識、そして大きな免疫。

2018-12-11 18:04:24 | 浮世見聞記
日記帳として使ふ縦書き十七行のノートをやうやく見つけたので、約一年分を買ひ込んでおく。

学生時代から続けてゐる日記に使ふノートは、かならず縦書き十七行、と決めてゐる。


ところが当今、この縦書きノート自体が、なかなか手に入らない。

だから、見つけたときに購入しておかないと、のちのち面倒なことになる。

小学生向けの学習ノートなのは、今回たまたま見つけたそれが、縦書き十七行だったからだ。

さうでさへあれば、外観などだうでもよろしい。


それにしても、懐かしいノートだと思ふ。

いかにも学習帳らしく、現在でも表と裏の表紙の見返しには、知識を養ふコラムが載ってゐるのだ。

小学生時代、授業はさっぱり頭に入らなくても、このコラムから得た知識は、不思議と頭へスッと入ったものだった。

さうしてあの頃の私は、教室の向かふ──“外の世界”への空想を、逞しくしてゐた。


このノートの表紙にはかつて、昆虫の拡大写真が載ってゐたが、「気持ち悪い」との苦情が寄せられて、植物に変更になったと聞ひてゐる。

私は、さういふ感性のニンゲンのはうが、よっぽどキモチワルイ。


かうして小さいうちに“免疫”をつけておかないから、

大きくなってから“アレルギー”に悩まされるのだ……!




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