異様な炎射を避けて、日陰日陰と選って街を歩くうち、地面にうずくまる鳩を見て、ドキリとする。
この炎暑に死んでゐるのかと思ったが、ちゃんと動いたのでヤレヤレ。
靴底から熱が傳はってくるほどに熱せられた地面に伏せてゐて、よく焼きトリにならないナと不思議に思ふ。
とにかくこの炎暑ではマスクなどしてゐられない。
電車内と、見世にゐる時のほかはポケットに仕舞っておく。
それにしても、使はないマスクを腕章のやうに腕へ通したヒトをよく見かけるが、あの姿はホントにダサいし不衞生だと思ふ。
どんなに小洒落た服装をしてゐても、アレですべてが臺無しだネ。