迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

美味なる“毒”。

2018-04-05 19:14:42 | 浮世見聞記
横浜にぎわい座で、昨秋に三代目を継ひだ桂小南の落語を聴く。 師匠である二代目桂小南の思ひ出話しをマクラに、噺はその師匠譲りの「ふぐ鍋」。 フグを乞食に食べさせて何でもないことを確かめてから食べたつもりが、乞食もこちらの様子を窺ってゐて、お替わりをねだられる、といふ噺。 遺された音源で聴く先代はまろやかな上方言葉で聴かせてゐるのに対し、弟子の当代は迫力ある声量で語尾は上がり調子に伸びる、独特の . . . 本文を読む
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