迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

笑ひは日常に潜む。

2017-11-15 23:52:42 | 浮世見聞記
新宿角座へ、桂小春團治の独演会を聴きに行く。 昭和五十二年に三代目桂春團治に入門してちょうど四十年になるのを記念した今回の独演会では、新作落語五席を、文字通り独りで演じ通す。 そのうち、現代のさり気ない日常のなかに潜むおかしみを、鋭い観察眼でじわじわと炙り出しした「コールセンター問答」、「禁断の宴」、「断捨離ウォーズ」の三席を、面白く思ふ。 笑ひは作り出すものでも、捻り出すものでもな . . . 本文を読む
コメント

ニッポン徘徊─東海道7 庄野宿

2017-11-15 09:46:06 | 旧東海道
元禄三年建立の道標から約十分、関西本線の「井田川駅」前を過ぎて右折し、その先の踏切を渡ると、わずかの間ながら鄙びた景色が広がります(上段写真)。 県道を横断して小田坂を上ると、地元の生活道路といった風情が続き、古い木造校舎のような公民館の前を過ぎて安楽川を渡り、中富田という地区を二十分ほど行くと、右手の川俣神社には一里塚跡の石標と、これより西は亀山領であったことを示す領界石とが並んで建っています . . . 本文を読む
コメント