Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

十二月大歌舞伎 昼の部

2004-12-23 22:15:14 | kabuki
写真は、結城市のカフェ・ラ・ファミーユのランチのデザートとカフェラテ。
キャラメルのアイスクリームがビターで美味しかったですよ。
カフェの隣にはアンティークを扱うショップもオープンして、いい感じです。

さて、先日拝見しました歌舞伎の感想を。
今月歌舞伎座昼の部は、強い女スペシャルです!

「八重桐廓噺」
元傾城・今紙子の八重桐による、一人語りが面白い。
福助さんのおしゃべりに思わず身を乗り出しそうになってしまいました。
八重桐は、あの金太郎のお母さん。
夫である坂田蔵人(信二郎さん)の魂が入って、夜叉の様相になり、太田十郎(弥十郎さん)の部下達を投げる投げる。
手水鉢まで投げつけて、傾城の姿は掻き消え女でさえも無くなってしまいます。
夜叉になった福助さんは、弥十郎さんと同じくらいに大きく、たぶん弥十郎さんより強い。
こういう不思議な力を持つお役の福助さんって、すっごい楽しそうで似合っていて好きですねぇ。
あ、坂田蔵人の妹・白菊(扇雀さん)もまた、きりっとしていて強くて素敵でした。

「身替座禅」
山の神・玉の井(三津五郎さん)に頭の上がらない山蔭右京(勘九郎さん)の浮気の算段。
三津五郎さんの玉の井は、ぎっしり身がつまってそうで…。
勘九郎さんが浮気する気も分からないじゃないけど、もっと玉の井を可愛がってほしいなぁ。
舞台は能舞台で、衣装も狂言のものでした。
歌舞伎で初めて見る舞台だったので、新鮮でした。

「梅ごよみ」
辰巳芸者のトップ2、米八(勘九郎さん)と仇吉(玉三郎さん)による丹治郎(段治郎さん)を取り合ってのお話です。
幕が開くと、一面の波。鮮やかなブルーがとても印象的で惹き付けられます。
花道まで波に覆われ、行き交う船から現れる玉三郎さんの美しさったらありません…。
丹治郎は、ま、いい男なんだけどどこがそんなに魅力的なのかな?
米八と仇吉は、可愛らしさと色っぽさで仇吉の勝ちかな。
勘九郎さんの米八は、辰巳芸者の男勝りな性格がすっきりと気持ち良くて芯の強さでは勝ってるように感じました。
好きな男のためなら、すべてを投げ出せるような二人がちょっと羨ましいぞ。

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