先輩たちが、人込みにもまれながら駆けつけている。
先輩「おい、何だ、あの伝言板は…」
巡査C「宏ばっかりじゃないか。俺たちには、お礼はなしかよ」
先輩「宏、お前はクビだー」
○ ○
大勢の人たちが、一心不乱になって踊っている。汗だくだ。誰も、止めようとはしない。誰にも止められない。
中止してチョッとトイレ休憩や、水でも飲みに行けば、この場所を奪われてしまう。それは許されない。
体力の続く限り、倒れるまで踊り続けよう。皆、そのような考えを抱いているようだ。
宏の先輩たちが、群衆に紛れてモニターを見ていた。
○ ○
手と手を取り合って、チークダンスを踊る宏と博恵。
宏は、さりげなく博恵の耳元でつぶやいた。
宏「博恵。ボーナスが入ったら、俺、警察官辞めるわ…」
博恵「ううん。宏、警察官を辞めないで…」
宏「はっ?」
あれほど、警察官の仕事を嫌っていたじゃないか。
危険な職業の男性とは、結婚したくなかったじゃないのか。
その言葉を信じて、自分は退職を考えたのだぞ。
博恵「派出所だって、立派な仕事じゃない…」
沈黙する宏。博恵の考えていることが、良く分からない。
急に態度を変えている。返す言葉が、見つからない。
我がままで、気まぐれな博恵の気持ちに、振り回されている宏であった。
モニタービルA
モニターに映る、ワイルド・ジャックのプロモーションビデオが流れる。
曲名、「俺たちの街」を歌い踊り始める。
踊っている5人。まだ前奏だ。
ヒロシが、舞台の前面に出てくる。
ミュージックQが始まる。
交差点
5万人以上の老若男女が、踊りを一時止めてモニターを眺めている。ヒロシの発言に、注目をしている。
○ ○
人込みをかき分けて、交差点内に入る先輩と巡査たち。彼らもまた、モニタービルAを見る。
○ ○
宏と博恵も、モニター画面に釘付けになる。
ピエール・道代・マスターも見ている。
先輩「おい、何だ、あの伝言板は…」
巡査C「宏ばっかりじゃないか。俺たちには、お礼はなしかよ」
先輩「宏、お前はクビだー」
○ ○
大勢の人たちが、一心不乱になって踊っている。汗だくだ。誰も、止めようとはしない。誰にも止められない。
中止してチョッとトイレ休憩や、水でも飲みに行けば、この場所を奪われてしまう。それは許されない。
体力の続く限り、倒れるまで踊り続けよう。皆、そのような考えを抱いているようだ。
宏の先輩たちが、群衆に紛れてモニターを見ていた。
○ ○
手と手を取り合って、チークダンスを踊る宏と博恵。
宏は、さりげなく博恵の耳元でつぶやいた。
宏「博恵。ボーナスが入ったら、俺、警察官辞めるわ…」
博恵「ううん。宏、警察官を辞めないで…」
宏「はっ?」
あれほど、警察官の仕事を嫌っていたじゃないか。
危険な職業の男性とは、結婚したくなかったじゃないのか。
その言葉を信じて、自分は退職を考えたのだぞ。
博恵「派出所だって、立派な仕事じゃない…」
沈黙する宏。博恵の考えていることが、良く分からない。
急に態度を変えている。返す言葉が、見つからない。
我がままで、気まぐれな博恵の気持ちに、振り回されている宏であった。
モニタービルA
モニターに映る、ワイルド・ジャックのプロモーションビデオが流れる。
曲名、「俺たちの街」を歌い踊り始める。
踊っている5人。まだ前奏だ。
ヒロシが、舞台の前面に出てくる。
ミュージックQが始まる。
交差点
5万人以上の老若男女が、踊りを一時止めてモニターを眺めている。ヒロシの発言に、注目をしている。
○ ○
人込みをかき分けて、交差点内に入る先輩と巡査たち。彼らもまた、モニタービルAを見る。
○ ○
宏と博恵も、モニター画面に釘付けになる。
ピエール・道代・マスターも見ている。