マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

映画オーガスト・ラッシュ(原題)に告ぐ

2008-06-27 07:48:02 | Weblog

少年が、両親に捨てられ福祉施設で育てられた。音楽に対して、異常なほどに関心を抱いた。しかし、音楽の授業は一度も受けたことがない。

ここの施設では、小学校には行かないのかな。アメリカの制度は、よく分からん。当時、父と母は運命的な出会いをし、一回だけの運命的な性欲にかられた。

父は、バンドのボーカル。母(チェロ)は、音楽学校の優秀な卒業生。そんな2人は、運命的な別れをした。母子は、憎たらしい男性により運命的に引き裂かれた。

施設を脱走した少年は、NYに来た。そこで、騒々しい音を耳にする。そこで、黒人少年と出会い、そこで路上ライブを取り仕切って稼ぐ男性(ロビン)と出会う。

ロビンは、少年の才能を見い出し、マネージャーとなる。ペンネーム、「8月の興奮」と名づけた。だが、福祉局は少年を探している。当然ながら、少年はまた逃げた。

「ワシントン門」で再会しよう。どうも、ここのシーンが気になる。冒頭の父と母の出会いのシーンで、ロビンがからんでいるような気がする。ロビンの過去が描かれていない。カットしていないか。

少年は、トントン拍子で成功への道を進んでいる。音楽一家の遺伝子を継いだ少年は、モーツアルト以上に、天才的な才能が開花されていく。

衣食住、学校、学費、人脈など、苦労が全然感じられない。お金に苦労していない。これを、「奇跡」と言うのか。

両親に、会いたい。音楽を通じて有名になれば、両親に会えるかもしれない。それだけが、希望だった。

サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク。引き裂かれた運命の3つの糸が、1本になる。複数の家族がラストで1つになる、往年の「愛と悲しみのボレロ」を模したような映画だ。

この手の映画は、余計なセリフは必要ないかもしれない。