マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

映画瞳の中の秘密に告ぐ

2010-08-24 22:22:25 | Weblog
●アルゼンチンにも、映画会社があったのか。ロングランした、作品のようだ。恋愛ものであり、サスペンスでもある。

主人公ベンハミンの職業が、よく分からない。裁判所勤務のようだけど、何だか検事みたいだ。現場へ出向いて、捜査をしている。

チラシにも、明確に職業が記載されていない。裁判官なのか、検事の助手なのか、この国の司法制度がよく分からない。

引退した男性。亭主・子供のいる元上司の女性。憎たらしい裁判官。元相棒。妻を殺害された亭主。そして真犯人。その他。

25年前の事件を、小説にしようと男性は回想する。だが、疑問がいくつか残っている。解明したい、欲求に駆られる。

死刑制度のないアルゼンチン。無期懲役が、最高刑だ。遺族が復讐しても、逆に50年の刑をくらう。遺族は、面白くない。

25年も経つと、遺族にできることは「忘れること」しかできない。耐え難い苦しみ。だが、その瞳の奥には、誰にも言えない秘密が隠されていた。

男性も、25年の時を得て、自分の秘められた苦悩を告白するのであった。日本でも死刑制度が廃止されると、このような事件が起きるのかな。