
土曜日の午後 しかも天気に恵まれ とにかく 凄い人だった。。
入館までの待ち時間は 15分。 入館したのが 多分15時前くらいだったと思うが 退館したのは 17時だった。。
フランス近代絵画の伝説的コレクター シチューキンとモロゾフが集めた作品を 1917年からのロシア革命を期に国有化 その後 1948年から プーシキン美術館とエルミタージュ美術館に分割所蔵されているとの事。。
当時まだ無名だった マティスやピカソの才能にいち早く気づき 彼らを支えていたと言うのは シチューキン。。
モロゾフの方は 既に評価されている絵画の中でも斬新なもの激しいものは 選ばず セザンヌやボナールのような 優しく穏やかなタッチの作品を好んだようだ。。
スタートのルノアール から ラストのピカソを観終え SHOPで マティスの『金魚』ミニ便箋を購入して 出口を目指して歩いていくと あれだけ混雑していた 入り口のルノアールの絵の前に 殆ど人は無く。。
その時 始めて時計を見て 17時前だと知る。。
今なら ゆっくり見れるかもと 旦那さんと二人 再び ルノアールの前へ そして 再度駆け足で もう一度 舐めるように観て回った。。
カミューユ・ピサロの『オペラ大通り、雪の効果、朝』という作品があったが 彼は オペラ通り等 通りを題材にした作品も多い。
今回の作品は どうなのだろうか? 雪景色と言う事で ぼんやりとした感じに癒される と言う感想もあるようだが・・・
私が始めてピサロの作品を観たのは 20年程前になろうか? 『Place du Théâtre Français, Paris: Rain(1898)』 確か邦題が『雨のサン・トレノ通り』?だったと思う。。
この絵は 以前 TV・CMにも出てきたと 思うので(?)知ってる人は 多いと思うが・・・
とにかく その絵を見た時の衝撃が 大きすぎて 今回の作品には 今ひとつ心が躍らなかった。。
ルノアールに関しては 何処から見てもルノアールのタッチで 色使いで納得。。
ピカソ、マティス、ゴッホ、ゴーギャンの 今まで 生で観たことのない作品も観る事が出来たし とても幸せな気分だった。。
そう それから 絵画教室で 教わる色々も 頭の“この辺に”残っていて
“色面”“視点の移動”“白と黒等色のバランス”“構図”“省略の仕方”等など 巨匠達の絵を そういう視点から見る事で よりいっそう 印象強く心に残る作品となった。。
今回の私の中での 目玉と言うか 一番印象に残ったのは ゴーギャンの『彼女の名はヴァイルマティといった』 ・・・ 何が良いって 色のバランスが良いのだ!!
色々な色が見えるが 決して煩くなく 私達が同じ色を使うと ああいう風には纏まらないだろう~
彼は 黒人の女性を描くが 周りに明るい色を沢山使っても 黒人女性が一番目立つのは 何でだろう??
もう一つ おまけと言えば・・・ 私は 初めての作家だったが ジャン=ルイ・フォランの『パリ、オペラ座の舞踏会』赤と黒のバランスが良く 赤い絨毯に立つ中央の二人を観た後に 右に位置する女性に目をやると 顔に掛かるレースの透け具合がなんとも印象的。。
今回は 珍しく 特に図録も絵葉書も買わずに帰ったが 上記の『舞踏会』の絵葉書があったなら 買っておけば良かったかな?? でも 主流の絵では無いので 売ってなかったかな??
美術館を出た後 旦那さんと初めて 秋葉原見学に行った・・・
この話は また次回。。