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2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

「三国志マガジンVOL.6」その2・読み物編

2005-12-02 20:27:50 | 三国志/漫画
今回のその2はコラムなどの読み物のご紹介です。

「三国志ニュースClip」は三国志のグッズやゲーム情報、刊行中の単行本を紹介するコーナーです。

「10分でわかる三国志~前編~」は三国志のあらすじをMF文庫「三国志」(原作:寺島優 作画:李志清)の渋い挿絵付きでざっと紹介しています。今回は「黄巾の乱」から「赤壁の戦い」までが語られます。

「うまなみ三国志」(大澤良貴+荒木風羽)は今回もお金がテーマです。後漢時代の役職と給与の仕組みを紹介し、同じ役職でも任地や家柄で収入が異なってくる事を劉備たちの収入を比較する事で知る事が出来ます。結構劉備は高給取り(意外…)とか。
袁紹配下の人たちが名門にこだわったのって、収入の高さもあったのかもしれませんね…権威とかだったらまだ良かったのですが。結局はお金、という身も蓋も無い見方もこれで出来てしまう(?)斬新な企画です。
今回は電卓があると更に判りやすいです。(でも三国志にロマンを求めている方にはオススメ出来ません…)
他にもこの時代の米や牛1頭、馬1頭、成人男性のひと月の生活費の相場も紹介されています。

「随筆三国志」(大澤良貴)は前回に続いてこれもお金の話。
赤壁の戦い以後に劉備や孫権が行った「通貨を流通させて物価を安定させた」経済政策と、その通貨が良質だった為に魏で作った貨幣の価値が危ぶまれ、また物資がどんどん外国に流れ出し、困った曹操が何とか銅(通貨供給)を得る為にやはり銅の産出地である「漢中」に目を付けた事を推測しています。魏の遺跡から蜀や呉の銭が発掘される事を挙げた事から、信ぴょう性は高いと思われます。
物語の人物なら親近感を抱きますが、こうして実際の歴史上の人物として劉備たちを見ると、政治家としてのセンスの高さに何だか気後れしてしまいます…。

「三国志新聞」(大澤良貴)は漫画作品にリンクした三国志の出来事を記事にしたもので、今回は関羽の樊城への進撃や曹髦(そうぼう)のクーデターについて報じられています。
「司馬昭、皇帝を弑逆(しいぎゃく)」の見出しで司馬昭の目論見がすっかり露見しています。曹髦についてはその高い評価や聡明さを物語るエピソードが紹介されています。

「三国ゲーム志」は過去に出された三国志のゲームを振り返るコーナー。今回は1991年にゲームセンターに登場したカプコンの「クイズ三國志‐知略の覇者‐」。三国志なのに三国志ジャンルの出題がちょっぴりしかない不思議なクイズゲームで、攻め込む国を選び、クイズを解いて中国統一を目指す内容です。
選べる武将や攻め込んでくる部族やイベントなどは三国志ファンにも満足できる内容だそうです。一部の(?)軍師ファンには嬉しい要素も…。
三国志が好きだけど、あまり知識が無いという方でも楽しめそうです。
一度遊んでみたくなりました。

この武将がキラリ!
張飛。今回の「うまなみ三国志」はお金の話で味気なかったのですが、馬や酒の相場の高さを紹介した所で、張飛の呂布から馬を500頭もかすめ取り、酒を水のようにガブガブ飲んだエピソードが紹介され、その豪快さ(無駄遣い振り?)に救われる思いです。
さすが張飛!