駿 府 は 96 か 町

駿府はちぃっと覇気がないけぇが,御所(ごせ)っぽくていいじゃん【ごせっぽい≒平穏でせいせいしている様】

通り名(街路名)で道案内

2008年09月25日 10時27分37秒 | ナイーブなモノローグ
日本で通り名(街路名)があまり定着していないのは、
ヨーロッパの都市のように「通り名(街路名)=住所名」ではないことが災いしていると思われます。

そればかりか霞が関のお役人は、
江戸期からのほとんどの城下町では
街路に沿って町名が付けられていた(いわゆる両側町)のに
行政効率優先の「住居表示制度」というのを考え出し
わざわざ分かりにくい街区方式の町名に変更を強制しました。

(1962年の「住居表示に関する法律」の施行時には、
○○年までに実施しろといった努力目標が盛り込まれていたので、
60年代、全国の多くの都市で町名変更が行われた。
全く従わなかったのは京都市だけだと思われる。)

もちろん、急激に農地等が宅地化していったような地区では、
その従前の「大字」のままでは非常に分かりづらくなっていたので、
住居表示制度は有効であったことを認めるものですが・・・・

日本の住居表示制度の最大の欠点は、
住民を管理するという観点からしか制度が考えられていないことです。
たとえば、ヨーロッパの都市では
「○○通り○番地」と聞けば現地がどこなのかおおよその見当がつくのに対し、
日本のそれは「○丁目○番○号」と正確な所在地を聞いたとしても
現地がどこなのか地図なしではさっぱり分かりません。

そんな反省からか
国土交通省では「通り名」を付ける試みを始めているようです。
このことは、ひとつの前進で評価すべきだと思われます。

ただ、住居表示制度の実施で、
住居表示地区の住民は住所を表す「住居表示番号(ハウス番号)」と、
土地の登記や固定資産税の課税などに使われる「土地の番号(いわゆる番地)」と
二つの番号を覚えなくてはならなくなっています。

さらに通りの名前(街路名)となると3種類を使いわけなくてはならないので、
実際に通り名(街路名)が定着するのかどうかむずかしい面もあると思われます。

国土交通省の「通り名」に関するHP


※9月26日、文章を一部補綴しました。

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1 コメント

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通りの名 ()
2008-09-25 16:30:00
こんにちは(笑)
こちらにコメントを書かれていたのでこちらにお返事を。

国交省の情報ありがとうございます。
良い取り組みだと思います。
通りの名を周知させることは地域経済を活性化させると思います。
「美味しいマグロのお刺身なら次郎長通りの○○に行って買うといいよ」
と通り名があれば気軽に教えられますが
「美濃輪町と松井町の町境の十字路から二軒目の魚屋」
なんて言ったってわかりませんよね。
我が家のそばでもローカルな通りに名前があるおかげで、
「帰りにアザレア通りにあるとんかつ屋でロースを二枚買ってきて」
なんて会話が気軽にできます。
もっと簡便なものでいいから通り名普及を推進したら寂れた商店のある裏通りだって客が増えるような気がします。

余談:新潟市内の古町は清水次郎長通りに似ています。
お年寄りがいっぱい歩いているので生き仏が見られて御利益があります(笑)
先日訪ねたら新潟でも白い彼岸花を見かけました。
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