明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

私は行ってしまう 由紀さおり 作詞家白石ありすシリーズ

2022-02-07 17:18:00 | 僕の音楽日記
作詞 白石ありす
作曲 深町純
歌 由紀さおり

キーボード奏者であり
初期の井上陽水さんのアルバムに参加していた深町純さんの
作曲。
歌謡ポップスという言い方が
ズバリ当てはまる作品

1973年発売のアルバム
アラカルトからの
作品
白石ありすさんも
本格的に作詞活動が本格的になってきた
73年。

とても意味深い
詩をかいている。

私は行ってしまう

「いく」という単語からは
旅に出ると推測する
その「旅」も
トラベルの旅もあれば
あの世を意味する
旅にも当てはまる

誰もが
いなくなりたい
ここでないどこかへ
と思うことはある。

それは
旅に出る事
生きることを考えていくと
行き詰まることはよくある
話で
心が汚れてない人ほど
そう言う気持ちに駆られる


行ってしまう
動作、動詞の完了形

そうしていくこと
完了させる




必ず行くという決まり事の
ように

女性ならでは
ある意味腹を括った人の
軽さ
力強さ
潔さまでもが
そこには悲しみや後悔や
未練はなく
何か吹っ切れた心と
達観しているそんな
清々しさをも
感じてしまう
詩の作り方である



♪私は行ってしまう
少しの荷物の代わりに
たくさんの思い出残して
それほどの理由もないけれど
人はきっと一度くらい
こんな気持ちになるのでしょう

私は行ってしまう
高いビルの一角から
いつもながめてたところへ
そして一日考えてみましょう
長い間私が生きた
この町のことなんかを

私は行ってしまう
見送ってくれる人に
たくさんのさよならを言って
新しい私が野山を駆け
忘れかけた微笑みは
きっと戻ってくるのでしょう








陽気な綱渡り テレサ野田東京キッドブラザーズ 作詞家白石ありすシリーズ

2022-02-06 20:21:00 | 僕の音楽日記

東京キッドブラザーズの
彼が殺した驢馬
という歌劇
の挿入歌

陽気な綱渡り



ソファーのくぼみ
ではあまり感じなかった
テレサ野田さんの
歌の下手さは
この歌になったとたん
露呈してしまった。

この歌詞も
非常に
曲の付けづらい
歌詞なんだと思う
しかしながら
拓郎さんも
岡本おさみさんの
歌詞を曲にしてきた強者。

小室等さんといい
やはり
この手の垢の強い
歌詞には
垢の強いソングライターでないと
作品として
成り立たないのでしょう

綱渡りを
危うい恋に例えて

あなたが落ちれば私も落ちる
綱渡りと恋に落ちるを掛けてある


幼い時にみた
サーカスの綱渡り

派手で陽気な演者が脚光を浴びて
期待と不安の中
渡る綱渡り

やはり
それも
恋と同じ。









♪ゆらりゆらゆら
ゆらりゆらゆら
ゆらりゆらゆら風は横風
ゆらりゆらゆら遠い近道

始まる気なら
手取り足取り
教えてあげる綱渡り

恋人迎えるように
両手をひろげ
下を見ないでいれば
あとは空…
陽気な空

あなたが落ちれば
私も落ちる
それが恋なら
怖くはないでしょう

ゆらりゆらゆら
ゆらりゆらゆら
ゆらりゆらゆら月が便りの
ゆらりゆらゆら月は隠れる

あの娘か心配だ
ふるえる闇を
見上げるけれど綱渡り

楽しくなってきた
ひと足ごとに
渡りきる時までの
二人の夢…
浮気な夢

危険に慣れても
危険はつきもの
綱が切れたら
二人は死ぬんでしょう




昼下がりの夢 コンフィデンス 作詞家白石ありすシリーズ

2022-02-05 18:11:00 | 僕の音楽日記
かの
THE ALFEE の前身
のグループ
坂崎幸之助さんと
桜井賢さんが
いたグループ
コンフィデンス

デビュー曲

昼下がりの夢
作詞 白石ありす
作曲 小室等

通りの並木はユーカリの木みたい
風が強ければ
アフリカの大草原
キリンが首を長くもたげて
その葉を食べないものかしらと
変なことを考えたり
昼下がりは夢の街

私はガラスのこちら
喫茶店のソファ
冷房が効きすぎて
凍えてしまいそう

ああ ライオンの背にのって
熱い草原を越えたい
ああ ライオンの背にのって
熱い草原を越えたい

気がつけば通りには
光眩しい車の行列
わずかなお金を
テーブルの上に
私は扉を開く


メインボーカルは
坂崎幸之助さん
サビのハモリでは桜井賢と被って
すでにALFEEのカタチができてきていた

詩は
現代詩で
歌詞というには
字脚がそろってなくて
しかしながら
小室等さんは
こういう形の詩には
よく、曲をつけていた方で
うまい具合に
作品として
仕上げている







うたかた歌 (キネマの神様 主題歌) REDWIMPS feat 菅田将暉

2022-02-04 17:02:00 | 僕の音楽日記
山田洋次監督
「キネマの神様」
主題歌
「うたかた歌」

エンドロールに流れてくる
三拍子のバラード
この歌が流れてきた時流石に
2度目のグッとくる瞬間があった。

RADWIMPS と菅田将暉さんの
ボーカルが
よく似ていて
どちらがどちらか
わからず
それでいて
時々
シャリシャリ
音を立てて
心に引っかかってくる歌詞がある


諦めるには
どうやら命は長すぎて
分かるには命は
短すぎる



映画を観てから聞く
この歌は
日常にこびりついた
嫌な考えだったり
汚れてしまった感情を
映画のストーリーで綺麗に
頭から浴びせられた感動に
優しくふんわりとした
上質なタオルで拭きとられるように
心地よい。

人は夢を食べながら
生きている

食べつくしたら
大人になるとも、いわれ
どんどん夢を追いかけて
食べ続ける人もいる

自分はどっちなんだろう

今からでも遅く無いのか?
今からでは遅いのか?


映画や歌は
現実から
少し横に自分を置き換えて
自分を点検、確認する
ものなのかもしれない

山田洋次監督作品は
静かな湖面に
一つの
石を投げ込み、
湖面に立つ波紋のような
映画だ

ざわつくわけでなく
かと言って何もないわけでない
確かにそこに立つ波紋のような
小さくも押し寄せてくる
感動に似て


主演 菅田将暉さん
永野芽郁さん
北川景子さん
リリーフランキーさん
沢田研二さんや宮本信子さん
RADWIMRSの
野田洋次郎さんも出演。









素敵なのは夜 吉田拓郎/金井美稚子

2022-02-03 19:41:00 | 僕の音楽日記


作詞 白石ありす
作曲 吉田拓郎


東京ギッドブラザーズ
「彼が殺した驢馬」での
劇中歌
拓郎さん本人も78年発売の
ローリング30 に収録

男目線の女性の描く歌詞

「僕」はとても
やさしくて臆病で
大切にしたくて
不器用な愛の伝え方と守り方

夜という時間
素敵な時間
男と女の距離は
切なさと
もどかしさが

近くにしたり
遠くにしたり

微妙な感覚を
絵の如く描く
白石ありす節

こちらは
金井美稚子さん
歌唱の
「素敵なのは夜」






作詞:白石ありす

作曲:吉田拓郎

僕の見立てたドレスに
着替えた君は
思い通りの美しさ
少しながめていたいけど
・・・・抱きしめてる

泣いてばかりの恋に
カーテン降ろし
笑顔の君に変えたくて
幸福な役廻りの
・・・・女優のように

なぐさめより確かに
素敵なのは夜
すべてが終わり
すべてが始まる
素敵なのは夜
素敵なのは君
素敵なのは 素敵なのは愛

部屋の灯りを消すのは
信じているから
過ぎた昨日へ行(ゆ)かないと
今君を縛るものは
・・・・この腕だけ