CBS
ソニーレコード在籍中
最後のシングルレコード
『シンシア』の
B面
『竜飛崎』
この演奏は'74 ツアーのバックバンド
の(愛奴)だ。
浜田省吾さんドラム
ツインギターの
青山徹さん
町支寛二さん所属。
♪竜飛崎ょぉ〜
ってところのコーラスは愛奴が絡んでくる。
スローバラードで今聴いても
なかなか味のある歌詞と拓郎さんの
独特の曲のつけ方、
特に岡本おさみさんの歌詞?
詩のインパクトある一行が
どこかしこに
ひとつひとつの歌にはある。
♪六月の春が一度に花開く
この岬には
秋に紫陽花咲くと言う。
と言う歌詞から始まるこの歌。
情景描写から
一気に竜飛崎の風景をみせつけられる
♪竜飛崎よ〜
ドテッ腹をぶちぬかれちゃったね〜
最後のフレーズがこの竜飛崎の歌をカタチつけている。
まだ、この歌のメロディを知らない時
拓郎フアンになって間も無くの頃
一体このフレーズのメロディって
どんな歌われ方してるんだろう?
と
想像できなかった。
それまで歌謡曲に慣れていた少年の僕は
綺麗な5.7.5的な収まりのいい言葉
耳障りのいい言葉に
慣れてきたわけだから
こんな、竜飛崎よドテッ腹をぶちぬかれちゃったね
って、
岬を人にみたて
話しかけるように
歌う歌なんか
想像できなかった。
岡本おさみさんは旅の詩人でもあり
旅の風景描写の中に切り取られた
言葉は
巧みな技とかなく、
飾らない素のままの表現だから
時には突拍子もない
言葉もでてきたりもする。
拓郎さんも言っていたように
「岡本おさみさんの詩は曲をのせづらい」
と言っていた。
字余り
字足らず
一番と二番の歌詞の長さが違ったり、
譜割りしづらい歌詞だったそうだ。
六月になるといつもこの歌を口ずさむ
ちょうど梅雨時に歌ってるし、聴いている。
今は7月に入ってしまったが
秋に咲く紫陽花も、また、見てみたいと思う
津軽。
2016年
スイスのゴッタルド ベース トンネルに抜かれるまで世界最長の鉄道海底トンネルだった。
津軽 竜飛崎をぶちぬかれ
青函トンネルを作られる様を歌った
「竜飛崎」
石川さゆりさんの
津軽海峡冬景色
にも
出てくるワード
♪ごらん あれが
竜飛 岬 北のはずれと
って歌われる。
かまやつひろしさんとのコラボの
シングル
「シンシア」と「竜飛崎」
なかなか大人の歌って感じで
当時、あまり好きではなかったし、
演歌的でダサいなぁって思ってた曲。
最近
特に僕の中ではお気に入りなのだ。
演奏の愛奴も大人の演奏をしてる。
色褪せないおとなしめの歌だけど
'74の吉田拓郎 全国ツアー
でしかライブでやってない
歌でもある。
同じ岬でも
「襟裳岬」
や
「岬めぐり」
にヒットをもってかれたけれど
僕は
「竜飛崎」が好きだ。
この歌を歌いこなせる歌手
出てこないかなぁ〜
是非 違う歌手で聞いてみたいなぁ
