ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

【本日はメガソーラー関連の特別投稿】

2017-07-27 07:04:39 | ほんとの話はマサカサマ
 昨日は、雨の中を、笠間市役所へ。

 その結果、今朝は早起きして、ウンウン唸っておりました。昨日の午後、スズメバチさんに頭の右側を刺されましたが、その結果ではなく(痛みは90%とれました)。朝いちで、こちらの文書を読みましたので(→林地開発許可制度)。

 実は、先月の15日の地元紙に、わが里に浮上しているメガソーラー計画の記事が出ました(→茨城新聞6/15)。大規模な森林伐採をともなう上に、笠間市有林も含むということで、市外の友人も関心を持っているようです。地元住民としても冷静な判断が必要な局面、そこでまずは、役所の担当課さんで、最新情報を頂こうとの目的でありました。以下は、その結果と、ただ今の率直なブログ主の感想の要点です。
 
 担当課さんによれば、事業者からのその後の連絡はまだ無し。冒頭の林地開発許可の関連も、まだ出ていないとのことでした。ということは、今後、かなり急な展開になることが予想されます。事業開始には期限の縛りもあると聞いておりますが、時間に追われますと、市の条例にもございますような(→リンク)、地元の理解を得るための時間が、果たして十分に得られますかどうか。水利の確保と調整の問題など、まだ何も話されておりませんし、基本になる地図が無いことには、話しようもありません。
(昨年出された地図は、分水嶺変更がある調整池のため、拒否する発言多数↓)


 一方で施工現場のほうも、一気呵成に広域で突貫工事にかかる展開になれば、豪雨時の防災対策なども難しくなるでしょう。裸になった57ヘクタールの傾斜地に100mmの豪雨があれば、何万トンの水が出るかは、掛け算すればすぐに出ます。特に、市有林のエリアは、予定地の最上部に位置しており、里山にしては類いまれな難所。壮年男子でも転げ落ちるほどの急斜面で、表土は薄く、そのすぐ下層に岩盤があります。地元では、樹を伐るだけも問題ではないかとの声も出ました。現実に土砂崩れは、私の記憶でも戦後に二度発生しております。
(等高線が狭いので、急な感じはご理解頂けるでしょう↓)


 さてそこで、冒頭のウンウンにつながる次第でございますが。件の林地開発許可制度によれば、四つの基準のいずれにも該当しないこと、とあります。が、本件、特に市有林におきましては、地元の実感的には、四つ全部に該当するような感じもございますが、さて。許認可御担当の茨城県さんには、適正なご判断を仰ぎたいと思います。

 仮に、業者さんのご都合を抜きに考えれば、できれば市有林については下半分のみを、開発に必須の保存緑地用として貸与するのが望ましいと思われますが、いかがでしょうか。業者さんにおかれましても、今後も全国的に事業を展開されていく上で、自然を保全する姿勢こそは、世の中の信頼を得る道と感じます。

 ちなみに笠間市では、涸沼川下流域の川床掘削には相当な予算を投じております。防災上必須の事業と理解しておりますが、同じ土木予算でも、上流の予防のために投じれば、施策の効果は倍増するのではないでしょうか。

 いずれにしても計画予定地の最上部にある市有林。パネルを張らない部分も、尾根ののり面が削られれば、見晴らしの良い茨城県立公園の笠間城址・つつじ公園の真向かいにご対面となります。その麗しい里山の眉間に、三日月の傷のある旗本退屈男の絵が、果たしてこの笠間=茨城県の観光重要スポットにふさわしい景観でありますか、どうか。
(久しぶりに、ツツジ山に登って、シュミレーションしました↓)


 それにしても巨大な伐採計画ですから、やはりメガ離せません。景観上の問題は、笠間市のイメージにも相当な影響が予想され、慎重に検討が必須です。特に近年はグーグルアースやドローンの普及で、景観の検討には、上空からのイメージ審査は欠かせません。飯田ダムの湖面の二倍の黒光りが、ラムサール条約で盛り上がる涸沼の水源地に適切かどうかも、林地開発の検討時に、茨城県さんには熟慮をお願いしたいものです。このエリアは国内航空路線の大動脈の真下に位置しているという点も、合わせてご検討頂ければ幸いでございます。
(市議会で配布された位置図↓)


 それから肝心の飯田城(→リンク)界隈ですが、計画的には、外堀が埋められたキビシイ感もございます↓。


 そんな中でも明日、国書刊行会さんから発行される、続・茨城の城郭にて、城址が図面付きで掲載されるようです。城址と近隣の文化財保護につきましては、笠間市さんもご協力いただける見込みです。

 いずれにしましても、笠間市にふさわしい条例の趣旨に沿った展開となりますように。市有林の実情をさらに検討しつつ、市や業者さんと、粘り強く話し合う必要を感じております。皆様のご意見も、有り難く承ります。 
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