大ナタ振るうカエデのお山で

　慎重に、大ナタを振るっております。



生い茂り続けた、イロハカエデさんのお庭にて。



森の岩戸を、こじ開けるように。



のこぎりが主役の、大枝透かしです。



本来、自然を愛でるお庭でございました。
ミズヒキさんも、無心に咲いているように。



萩さんもまた、シンボルのひとつです。
お施主さんは、長らく、自然放任を理想とされておりましたが。



現場の現実とは、かくも底知れない青葉さんでございます。



放任と手入れは永遠のテーマですが、とにかく現場は、既に大枝をおろす段階です。
おろした後が、自然に見えてナンボ。
ご覧になる方々が、清々しくお感じになられてこそのお庭の価値です。



とにかくただ今、おろした青葉さんも、波打つほどに。
片付ける人も、大忙しです。



実はこちらは、とあるお店の奥庭でございますので。
スギゴケさんの輝きも増して、ランチもいっそう引き立てば幸い。



夏に日焼けしなかった青葉さんが残りましたので。
例年になく鮮やかな、風にゆれる紅葉が復活する見込みです。
ただし、来春後のリバウンド対策も、考慮しておく必要がございます。



とにかく、夕方までに、ひと山切り開きました。
手入れの後にこそ吹き抜ける、自然さんの風。
お施主さんの方針転換に、感謝の夕べでございます。
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