トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

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西山孝四郎(石原順)講師の新ボラティリティトレード手法完全攻略

2021-12-05 01:44:56 | 投資

 本年春以来、従前の転換点ボラティリティ戦略に代わる新トレード手法を採用され、各所で開催される講師のセミナーでも新しいチャートによる相場分析がなされています。その中身は、MegaTrendFollowなるインジケータを新しく採用、大きな相場の流れを途転売買によって捉えることを第1段とし、メガトレンドに沿ったADX(14)とStdDev(26)の動きに対しては、増玉で攻めることを第2段とするというものです。補助的に、Bollinger Bandsの±σ1抜けでも売買をすることもよしともされています。

 残念ながら、MegaTrendFollowの論理式の詳細やパラメータ等は一切明らかにされていませんでした。約1ヶ月にわたり、この新しいインジケータの解明に努めた結果、このほどこれと完全に一致するインジケータ(Mega Trend Candle with Arrow)を開発できたこと、既ブログで報告の通りです。ADX、StdDev(標準偏差)及びBollinger Bandsについては、以前の手法と変化がありません。ただし、ADXについては、講師はMT4搭載のものではなく、元祖ワイルダーの計算方式に従っておられるので、筆者も最終的にワイルダー法式を採用しています。詰まるところ、一部不明であった講師のインジケータ群に完全に一致させたということです。すべてのインジケータをMT4に展開すると次のようになります。

チャートの説明

① メインチャートのローソク足は講師のMegaTrendFollowと同じく、赤は買いのトレンド、黄色は売りのトレンドを示します。(色分けは他のインジケータでも同じ)赤と黄色の矢印は売買シグナルの発生を示し、その足の次の始値でエントリーとなります。サブチャート最下段のバーチャートは、①と完全に一致しています。

② サブチャート上段は、ADXとStdDevの売買シグナル

③ サブチャート中段はBollinger Bands ±σ 1抜けを示す売買シグナル

エントリーとエグジットの方法

1)メガトレンドによる途転売買

 矢印に付いたローソク足の次の足の始値でエントリー、途転売買なので、売りのエントリーは買いのエグジット、買いのエントリーは売りのエグジットとなる。比較的長期にポジションを持つ可能性があり、荒い相場変動にもさらされることから、小さめのロットでの取引を推奨されている。

2)ADXとStdDevのシグナルによる売買

 サブチャート上段のADXとStdDevの方向性とメガトレンドの方向性が一致した際には、同方向への増玉を行う。こちらもバーの色が変化した次の足の始値でエントリー。あくまで、メガトレンドと同方向の売買なので、色違いによるエントリーでのダマシには遭わないが、同方向のシグナルであっても、寸断することがある。これの対処としては、上段に反対シグナルが出るまでポジションを保持するか、もしくはメガトレンドのシグナルに変化が出るまでのどちらか早い時点までとすることも考えられる。その場合には、SLとTPの設置が必要。原則は、上段の色が消えれば決済することになる。

3)ボリンジャーバンド(BB)のシグナルによる売買

 サブチャート中段のバーチャートの売買シグナルによる売買であるが、2)のシグナルとさほど変わらないので、こちらはどちらかというとオプションとしての扱いとなる。セミナーでも同趣旨の説明がなされている。ADX、StdDevのシグナルはBBのバンド内であっても発してくれるから守備範囲が広い。その意味でもBBはオプションとした方がよい。

新ボラティリティトレード手法のEA作成

 上記の構想の下、EAの作成に取り掛かっており、そのβ版は完成しています。テストを繰り返す必要があるので、あと数日は必要となりますが、β版の設定画面はあらまし次のようになります。

 上記1) 2) 3)の取引は、別個独立の取引として成立するようになっています。3種の取引の一つだけを行ってもよいし、全種の取引を行ってもよいことにしています。メガトレンドにはトレイリングストップ(ATRベース)をオプションとして用意しています。また、SL, TPも各取引独立してピップスでの設定できるようにします。

 ご意見、ご希望募集、info@mtstudio21.comまでよろしくお願いします。

 

 



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