トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

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石原順(西山孝四郎) MegaTrendFollowを検証する

2021-12-07 14:09:40 | 投資

 石原順(西山孝四郎)講師の順張り新ボラティリティ戦略の基本となるインジケータであるMegaTrendFollowが長期トレンドの方向性判断に利用されるHMA(Hull Moving Average)が基準となっていることが判明し、その移動平均の期間は50であり、移動平均の計算方法は単純移動平均(SMA)であることが確定した。

 筆者作成のEAにて講師のデフォルトのパラメータにて、バックテストを試みた結果を示しておきたい。通貨ペア:EURUSDの日足、期間;2021.01.01 ~ 2021.11.30

  なんともおぞましい結果となった。チャートの矢印の位置に着目すると売りも買いも反応が遅すぎるのである。

 筆者が採用したHMAの期間は、最初はインジケータ(HMA)のデフォルト通り、期間は144、移動平均の計算方法は線形加重移動平均(LWMA)としていた。講師のインジケータとパラメータが解明されたからには、まず講師の設定を尊重してこれを基準として、その後、最適組み合わせを適宜考えればよいと判断し、先ずは講師の設定でテストを行ったわけである。

 でも、のっけからこのような結果は困ったものである。そこで、移動平均の計算方法をSMAからLWMAにパラメータ変更をして行ったバックテストは次の通りであった。

 明らかに売買シグナルの点灯は早くなった。バックテストの結果も、PFは1.54とまず満足のいくものであるし、レバレッジ3程度の安全運用に徹すれば、年率10%超にはなる。少額途転取引としては合格であろう。

 因みに、当初の期間144、計算方法LWMAではPF 3.16 純利益は33,562円となった。トレード回数が3と極端に少なくなることと、ADXやStdDevとの相性考えると、本戦略の基本的な組み合わせは、期間50とLWMAに落ち着くのではないかとの結論である。

 次回は、次のステップであるMegaTrendFollow同方向の(ADX_StdDev)シグナル点灯での増玉のテストを行いたい。



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2 コメント

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グローバルサムライ (たたら製鉄関係)
2024-03-20 13:18:08
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムは人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。このメガトレンドどこか多神教ななつかしさがある。
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マルテンサイト千年 (新京都学派)
2024-07-17 07:33:09
やはり世界を引っ張るハイブリッド日本車の技術力の前に、EVシフトは不調をきたしていますね。特にエンジンのトライボロジー技術はほかの力学系マシンへの応用展開が期待されるところですね。いくらデジタルテクノロジーを駆使しても、つばぜり合いは力学系マシン分野がCO2排出削減技術にかかってくるのだとおもわれます。
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