猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2021/10/02 久々の天体観測 山梨 M1、M31、M33、M42、M45のメローペ

2021-10-06 20:55:55 | 天体観測

緊急事態宣言が解除されました。
新型コロナウイルス感染症は本当にこれで収まるのか。
第六波は来るのか。
第六波が来るとしたらどういう状況になるのか。
何はともあれ、行動の制約が解除されました。
山梨に行ってきました。

感染対策として、できる限り人との接触を減らすために、車の燃料は満タン、食料と水をすべて持ってゆきました。
観測小屋に来るメンバーは全員ワクチン接種済み。

台風16号通過直後にどれだけ晴れてくれるかと思いましたが、見事に晴れてくれました。
本当に久しぶりの観測です。



メンバーの一人が日本海からベニズワイガニを3匹もお祝いに(?)持ってきてくれました。
緊急事態宣言が解除されたことで、一気に人流が加速したのを感じます。
出発する際、高速道路に乗るまでの一般道で札幌ナンバー、名古屋ナンバー、北九州ナンバーを見かけたのをはじめ、山梨県に入ってからも横浜、品川ナンバー多数、それに次いで多摩、八王子ナンバー、果ては川口、大宮ナンバーまで見かけました。
感覚的にいうと、すれ違った車両の3割が山梨県外ナンバーでした。
日本海から下道できた友人も同意見で、松本市内が大渋滞だったけど、県外ナンバーが目立ったとのことでした。

早めの時間にカニを黙々と食べてから観測に入りました。



初めに望遠鏡を西に向けました。
過去の観測で西の空のオートガイドがなかなか安定しなかったためです。
動作を確認したい。
まずは明るい星でピント合わせ。
西の空で明るい星は、、、木星。
木星に向けました。
ところが、なぜか木星はピント合わせに向きませんでした。
この通り、光の筋が太くなってしまって、ピントの山が出しづらい。


ピント合わせは難しいが、せっかく木星に向けたので、ガリレオ衛星つきで撮りました。
木星の縞模様も写そうかと思ったのですが、ステラショットではシャッター速度を1秒未満にできません。
EOS Utilityに切り替えれば写せますが、またの機会にしました。
にしても、フルサイズカメラでこの大きさに写るとは。。。
これで惑星撮影用のカメラに変えたら、とんどもない大きさになります。



西の空の高い位置にあるM27に向けて、オートガイドの調子を確認しました。
ISO 1600 300秒の3枚とISO 3200 180秒の1枚の合計4枚をコンポジット。
問題なくオートガイド、できることを確認しました。



次に狙ったのは、東の空を天頂に向かって上がっていくM31です。
モザイク合成を考えて多数のカットを撮影したのですが、自宅でモザイク合成を試みるとうまくいかない。
ネットで調べると、モザイク合成をするためには隣り合う画像の4割は重なっていないとなかなかうまくいかないとのこと。
はて?その昔、GINJI-250FNでM31をモザイク合成したことがありますが、そんなに重ねて撮ってなかったけどうまくいったけどな。
でも、四の五の言っても仕方がありません。
次回、やり直しです。
ISO 3200、240秒、4枚コンポジット


お次はやはりお隣の三角座銀河M33。
とってもキレイな銀河。
ISO 10000、180秒露出、8枚コンポジット
もっとISOを下げたかったのですが、月の出が1:40頃に迫っていたので感度を上げて撮影時間を短縮しました。



お次は撮り頃のM45。
でも、焦点距離2500mm+フルサイズの画角的に画面にスバルが入りきりませんので、星の一つを狙うことになります。
一つだけ狙うならメローペでしょう。
ISO 6400、300秒、4枚コンポジット
少しトリミングしてあります。明るい星から変な光の筋が入ってしまったので。



この夜はオフアキによるオートガイドがいまいちだったので、ガイド鏡(SE120)によるオートガイドに切り替えました。
オートガイドがきれいに決まりました。
オフアキによるオートガイドがうまくいくこともあるのです。
でも、今夜は焦点距離600mmのSE120によるオートガイドの方がうまくいきました。
それどころか、焦点距離200㎜の望遠鏡にのせたMGENでもオートガイドがうまくいきました。

オフアキなら焦点距離2500mmです。
ガイド星は見つかるのに、なぜオートガイドがうまくいかなかったのか。
そして、より焦点距離の短いSE120と焦点距離200mmの小型ガイド鏡+MGENでなぜうまくいったのか。
謎です。

そもそも、焦点距離2500mmの望遠鏡のオートガイドが、焦点距離200mmの小型ガイド鏡で可能だということ自体がびっくりでした。
(焦点距離200mmの小型ガイド鏡+MGENでのオートガイドはお試しで数枚やった感じで、たくさんはやっていませんので、オートガイドの安定性は評価できてません。)

夜半過ぎ、星がどうにも楕円形に写るようになってしまいました。
なんどPHD2のキャリブレーションをやり直してもダメ。
オートガイドのグラフではそんなに悪くなさそうなのに。。。


拡大像がこれ



ふと2021/04/10のことを思い出して、10秒露出で撮影してみると、案の定、星が楕円形に写っている。


ピントを確認したところ、やはりピントが微妙にズレてました。
東の空に上がっていたぎょしゃ座のカペラでピントを合わせなおします。


星が再び点像に戻りました。
被写体はかに星雲M1
ISO 6400 180sec 4枚コンポジット



東の空に月が上がってきました。
となると、狙うは西の空です。
月齢26と細い月なので、明るい天体なら写せそう。
となると、狙うはM42でしょう。
いよいよM42が写せる季節になりました。
ISO 1600 300秒とか、ISO 6,400 120秒とか、いろいろな設定で撮影してみました。
M42は何度とっても飽きの来ない被写体ですね。



この夜は、望遠用を西に向けては東に向けてを繰り返し、全天に望遠鏡を振り回して、全方位でオートガイドの具合を確認しました。
絶対ではないのですが、どうも赤道儀の西側をほんの少し重くしてやると動作が安定する印象があります。
オートガイドはほぼ満足のいく仕上がりでした。
この望遠鏡の整備を始めて2年半にして、やっと本格稼働です。

うれしい。

今後、使い込んでいくうちに、例えばモーターの異形ジョイントが緩んだり、ギアのかみ合わせがズレたり、いろんなトラブルが出てくるでしょうけど、その都度対応していこうと思います。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 反射式望遠鏡 GINJI-250FN用... | トップ | 2021/10/10(日)  月齢3.7... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
★時間出来た?★ ((^0^)コメト)
2021-10-13 16:24:55
猫五郎さんこんにちは

久し振りに来てみると目を見張るような星雲達で。。!
中には画面をはみ出してもシッカリ写っているのあり、
これは特筆もんでつ。〇 〇;

ココ迄来るに並々ならぬご苦労があったと思いますが、
その甲斐があった。。何せ甲斐の国ですから。。迫力有り過ぎて
つまらん駄洒落しか出ない迫力でつ。(~ ~;
返信する
Re: ★時間出来た?★ (猫五郎)
2021-10-16 20:17:26
(^0^)コメトさん
新型コロナ、一息ついてますね。
油断は禁物ですが、出かけられるようになってうれしいです。
出かけられるようになりましたし、望遠鏡もまずまずなのですが、あとは空です。
この夜もスッキリした空とは行きませんでした。
こればっかりは運ですので、粘るしかありません。
チャンスを伺いたいです。
返信する

コメントを投稿

天体観測」カテゴリの最新記事