問わず語りの...

流れに任せて

映画『ダイ・ハード』1988

2024-02-19 08:37:29 | 映画

 

 

これ、1988年公開なんだね。もう36年前!?

 

 

私も齢を取るわけだ。

 

 

この映画のなにが凄いって、もちろんアクションもあるけれど、やはり一番は、脚本の見事さでしょうね。

 

 

随所に張り巡らされた伏線。主人公のニューヨーク市警察の刑事、ジョン・マクレーン(ブルース・ウイリス)が何故ロサンゼルスに来たのか、から始まって、奥さんホーリー(ボニー・べデリア)との微妙な関係から、奥さんが職場(日系企業ナカトミ・グループ)で名乗っている苗字、写真立て、腕時計。

 

抑々何故ジョンは裸足なのか?これだけじゃない、もっと細かな伏線が縦横に張り巡らされていて、これらが物語の展開の中でムリなく無駄なく極自然に、しかも効果的に回収されていく気持ちよさ。

 

 

最近やたらと「伏線回収」がうるさく言われているみたいだけど、まさしくその伏線回収のお手本、見本市みたいな映画ではないかなと思う。

 

 

登場人物の配置もムダがない。ジョンと無線で連絡を取り合うロス市警の黒人警官の人情味。彼が内勤になった悲しい事故の経緯が語られ、それがラスト・シーンで見事に回収される感動のシーン。これいいよ。

 

 

一方ロス市警の上の連中やらFBIやらが揃ってポンコツなのもお見事。テロリスト側の策略に乗せられていることに最後の最後まで気付かない。このポンコツぶりが物語を面白く展開させていくんだな。ポンコツだけどムダではない。

 

そしてなんといってもマスコミ!マスコミの無能でお邪魔で最低最悪なポンコツさ加減ね。ウイリアム・アザートン演じるニュース・キャスターが、余計なことばかりするんだ。コイツのお陰でジョンやホーリーが窮地にたたされることになるんだけど、物語を面白くしてくれるという意味では、コイツの無能でお邪魔で最低最悪なポンコツぶりもムダではない。

 

 

そしてテロリストたち。アラン・リックマン(『ハリー・ポッター』のスネイプ先生役でも有名)演じるテロリストの首魁・ハンス・グルーバーの酷薄さ。冷静沈着で物静かな喋り方だが、その根底に漂う薄気味の悪さね。

 

 

 

 

それと正反対な激情型のテロリストを演じたのがアレキサンダー・ゴドノフ。この方はソビエトから亡命したダンサーで、アメリカでは俳優としても活動していた方です。ダンサーだけあってアクション・シーンで見せた身軽な動きがお見事でした。ロン毛のイケメンだが凶悪な奴。

 

 

アレキサンダー・ゴドノフ

 

 

それとやはりテロリスト役で出演した東洋系の俳優、アル・レオンね。私この方の個人的ファンでして、日本でいえば故・福本清三さんみたいな「斬られ役」の方で、たくさんの映画やドラマに出演し、大概はセリフもなくすぐ死んじゃう(殺されちゃう)役なのですが、こういう役者さん

 

 

好きなんですよねえ。

 

 

アル・レオン

 

 

 

 

ストーリーはテンポよく、アクションは派手だがぎりぎり無理がない。

 

 

この「ぎりぎり」ってところが重要。出来なさそうで、でももしかしたら出来るかもしれないという「ぎりぎり」のラインのアクション。これが良いんだ。

 

 

特に消化用のホースを使ったアクションね。あれは思わず笑いそうになりながらもハラハラしちゃう、実に見事なアクションとしか言いようがありません。

 

 

で、一番面白いのがブルース・ウイリス演じるジョン・マクレーン刑事のキャラクターですね。

 

この刑事さん、決して「スーパーヒーロー」ではないのです。奥さんとの関係に悩み、ぐちぐちぐち不平不満ばかり口にしている。どこにでもいそうなオッサンなんです。

 

 

でも、「やるときはやる」。

 

 

文句ばかり言いながらも、奥さんはじめ人質たち救出のため一人で奔走する。ダメなところと優秀なところとがうまく共存している。

 

 

演じるブルース・ウイリスはコメディも演じられる、大変「上手い」俳優さんです。これが例えばスタローンとかシュワちゃんとかが演じていたら、ただのスーパーヒーローになってしまっていた、かもしれない。

 

 

ブルース・ウイリスが演じたからこそ、「情けなくてかっこいい」ジョン・マクレーンというキャラが生まれたのです。

 

ブルース・ウイリスって演技が下手だとか一部で言われているみたいですけど

 

 

全然わかってない!

 

 

この方は、上手い役者さんですよ。

 

 

 

アクション映画の歴史、いや

 

 

あらゆる映画、全映画史の中で燦然と輝く大傑作!

 

 

『ダイ・ハード』

 

 

私のイチオシ映画。これは一食抜いてでも観る価値ありあり。

 

 

 

あっ、同じ『ダイ・ハード』でもパート2以降は観ても観なくてもどっちでもいいです(笑)。

 

 

あくまでもこの1作目、1988年公開の『ダイ・ハード』こそが重要。

 

 

是非是非。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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”あの日”子供だった伊達花彩さんが伝えたいこと

2024-02-18 04:33:07 | いぎなり

 

"あの日"子どもだった伊達花彩さんが伝えたいこと

アイドルグループ「いぎなり東北産」のメンバーのひとり伊達花彩さん。(だて・かあや) 俳優としても活動する伊達さんは東松島市出身で、幼稚園の時に震災を経験しました。...

 

 

5歳で被災してPTSDになって、それを克服できたのは家族の強い愛情、強い絆。

 

 

いまでも当時を思い出して、時々過呼吸になることもあるそうな。この子の破壊的なくらいの元気さは、この子の中に未だに燻っている不安感、恐怖感の裏返しなのかもしれない。

 

 

伊達花彩の兄、俳優の宮世琉弥(みやせりゅうび)くんもまた、大変怖い経験をしております。小学校にいたときに地震が起き、母親が車で迎えに来たのですが、その車ごと津波に流されそうになったとか。

 

 

幸いにして一時的に高台に乗り上げ、車から脱出して九死に一生を得たそうな。車はその後再び津波に呑まれ、流されていったそうです。

 

 

本当に間一髪でした。

 

 

伊達花彩と宮世琉弥。この兄妹は本当に仲が良い。それは大変辛い恐ろしい経験をし、そこを家族全員で乗り越えてきたからこその

 

 

「絆」

 

 

そんな伊達花彩さんが今、伝えたいこと。

 

 

東日本大震災を経験した18歳の少女が今、考えていること、感じていることを一生懸命語ってくれています。

 

 

どうか聞いてあげてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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いぎなり東北産『狂くるどっかーん♡』

2024-02-17 04:32:54 | いぎなり

 

 

 

 

いぎなり東北産最年長メンバーにして、スターダストプロモーション所属のアイドルでは一番背が高い(168,1cm)、「ウサギ天使魔法少女」律月ひかるが作詞し、若い女性方に人気の高い(らしい)シンガーソングライター、大森靖子作曲による。

 

 

曲調としては、魔法少女アニメの主題歌っぽいアレンジになっていて、そこはやはり「ウサギ天使魔法少女」が作詞したということを意識したのかな。

 

 

律月ひかるという方は言葉のチョイスが秀逸で、文筆の才が非常に高い。「アイドル歌会」では審査員の俵万智先生に、その詠んだ歌を大絶賛されたほどの才能がある。

 

 

この方の書く文章は単に可愛らしいだけではない。ちょっとした怖味、サイコ味が絶妙に塗されていて、甘いだけではない絶妙なスパイスを効かせているんだな。

 

 

決して怖くなりすぎない、絶妙なバランス。

 

 

この方は、大変賢い方です。

 

 

 

将来的には文筆家として身を立てて行けたなら、面白いと思いますねえ。

 

 

 

プロの作詞家も顔負けのレベルの高い歌詞。律月ひかる、ウサギ天使魔法少女、ひかるん、るんちゃんの書いた、可愛らしく切なく甘く、そして怖い歌詞。

 

 

どうぞご堪能あれ。

 

 

 

 

 

 

 

ファンの方が作ったリリック・ヴィデオ。その見事に作り込まれた歌詞にはただただ驚くばかり。

 

これはとんでもない才能がでてきた、かもよ。

 

 

 

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The Visual Effects of Godzilla Minus One

2024-02-16 07:00:55 | 怪獣、特撮

 

 

 

 

どこか「手作り」のぬくもりがあるCG特撮。それが『ゴジラ-1.0』のCGの特徴でしょう。

 

 

少ない予算と製作期間の中で、少数精鋭のスタッフと古典的撮影技術を駆使して作り上げた特撮映像が、世界中の映画ファンを歓喜させた。

 

 

まさに円谷英二以来の、日本の「職人技」の勝利!

 

 

やれるよ、日本映画は、まだまだ

 

 

やれる!

 

 

 

さて、

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』予告編

 

 

ワン・カットごとの情報量の多さ。さすが予算と時間とたくさんの人員をかけただけのことはある。

 

ハリウッドのCGの素晴らしさよ。

 

ただ単純に思うのは、人の心を打つCGがあるとしたら

 

一体どっちなんだろう?

 

 

まあいいさ。どっちが良いの悪いの、比べるなど不毛。それぞれの良さを楽しめば

 

 

それで良し。

 

 

 

『新たなる帝国』漏れ伝わる情報によると、まだ明かされていない新怪獣が登場するらしいし、モスラも登場するのでは?と、伝えられているし

 

平成ゴジラだけでなく、昭和ゴジラ・シリーズにも多くのインスパイアを受けた、「怪獣バトル」になっている、らしい。

 

 

往年の怪獣映画ファンとしては、怪獣バトル大歓迎!山崎貴監督は一足先に本編を鑑賞して大絶賛していたとの情報もあり

 

 

これはこれで、楽しみではあります。

 

 

ゴジラファン、怪獣映画ファン、特撮ファンの至福の時は

 

 

まだまだ続く。

 

 

良い時代だ。

 

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いぎなり東北産『沼れ!マイラバー』MV

2024-02-15 04:45:32 | いぎなり

 

 

 

 

今年に入ってからの東北産には、強い「気合」が感じられる。

 

 

一人一人の個性はバラバラでも、メンバー全員が同じ方向を向いてガンガン攻めてくる感じ。今年はそれが特に強い。

 

 

「やってやるぜ!」感が半端ないのです。

 

 

でも、なんというか、もちろん「ギラギラ」感もないわけではないのだけど(擬音ばっかし 笑)それ以上に

 

 

「清々しい」のですよ。

 

 

この子たちの「攻め」はとても清々しい。だから観ていてとても

 

 

心地よいのだな。

 

 

これが東北産一番の持ち味。一番の魅力

 

 

かな。

 

 

 

 

 

 

 

このMV、かあやだけ別撮りだね。おそらくはこの日、撮影日にかあやさんが体調を崩したかして休んだんじゃないかな。

 

 

 

メンバー全員忙しいから、全員が揃って撮影できるのはその日しかなかったのでしょう。だから急遽、

 

 

かあやさんだけ別撮りになった。

 

 

私の勝手な想像ですけどね。

 

 

まあ、かあやさんが東北産不動のエースであることは間違いないわけだし、別撮りにしたことによって、エース感、特別感がマシマシになっているよね。これはこれで、

 

 

面白い、かも。

 

 

 

東北から世界へ。いぎなり東北産の進撃は、まだまだ続く。

 

 

まだまだ、これから。

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