そうか、アメリカの南北戦争のシーンから始まるんだっけか。すっかり忘れてた(笑)。
南北戦争で使用された後、大量に余った武器類が日本に輸出されて、戊辰戦争で使われるという経緯があるんだけど、その南北戦争のシーンから会津城攻防戦へと繋げていくのが、秀逸でした。
砲弾の雨が降りしきる中、銃を持って走る山本八重(後の新島八重、演・綾瀬はるか)。その銃弾が確実に敵兵を仕留めて行く。
そして、決めのセリフ。
「ならぬものは、ならぬのです」
もうね、涙が止まりませんでした。
私は会津藩への思い入れが、強すぎる。岩手県人なのに。
東北人って、東北6県皆仲間的な意識を持っているように思うんです。
高校野球の甲子園大会で、東北のどこかの県の代表が残っていると知ると、なんだか応援したくなる。自分の県代表ではないのに。
まあ、岩手県と秋田県が、一時期仲が悪かったとか(今は大丈夫)、青森県でも南部地域と津軽地域がいがみ合っていたとか、細かい歴史的経緯はあるけれど、東北全域、概ね仲は良いと思う。
でなきゃ、「奥羽越列藩同盟」なんて結成されないよね。
私の場合は特に、会津藩の歴史を学ぶにつれて、思い入れが強くなっていった。
初代藩主・保科正之公が定めた「会津藩家訓」。藩及び幕府への絶対的忠誠を定めたその家訓を代々忠実に守り続けた故の、幕末の悲劇なわけで、その純粋さが悲劇を呼び込んでしまうということに、なんともいえぬ悲しみ、怒り、いたたまれなさを覚えずにいられなかった。
映画『侍タイムスリッパー』の主人公・高坂新左衛門(山口馬木也)が、故郷である会津藩のその後を知った時の悲しみ、苦しみ、無力感。それらの感情が理解できて、あれにも涙が止まらなかった。
ちなみに山口馬木也さん、このドラマには榎本武揚役で出演されています。
会津藩の持つ純粋さと、厳しさと優しさ。
そんな空気感に包まれながら育っていく少女・八重(鈴木梨央)がなんとも
愛しい。
2013年、『あまちゃん』と同じ年に放送され、東日本大震災からの復興を願い制作された大河ドラマ『八重の桜』。
見事な第1話でした。
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