goo blog サービス終了のお知らせ 

問わず語りの...

流れに任せて

『べらぼう』第19話 感想

2025-05-20 05:31:56 | 時代劇

 

 

 

鱗の旦那(片岡愛之助)、退場しました。

 

 

鱗の旦那にしろ、他の本屋さんたち、鶴屋(風間俊介)さんにしろ西村屋(西村まさ彦)さんにしろ、特別悪い人たちなわけではないんです。自分たちが努力して築き上げてきた権益を犯されたくない。だから新規参入を排除しようとする。

 

 

良い悪いは別にして、人の心理としては良くある話。現代でもありがちな話です。

 

 

 

このドラマは蔦重の側に視点を置いているから、既成の本屋さん方がどうしても悪い奴ら、意地悪な奴らに見えてしまう。それは『八重の桜』において、会津の側に視点を置いているがゆえに、薩長側が悪く見えてしまうのと同様のことです。

 

 

もしも既成の本屋さん側に視点を置いてドラマを作ったなら、蔦重はきっと、自分たちが努力して築き上げたものを、横からかっさらおうとする”盗っ人”として描かれるでしょうね。

 

 

歴史は視点。どこに視点を置くかで、見え方は違ったものになる。

 

 

それはエンタテインメントもまた

 

 

同じ。

 

 

鱗の旦那。蔦重と笑いあって泣きあって、素敵な退場でした。

 

 

 

江戸城内での熾烈な権力争い。将軍様は良い人だし、田沼様も根は純粋な人。だけど周りの奴らは魑魅魍魎ばかり…。

 

 

怖いですねえ。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ジュラシック・ワールド/復... | トップ | Suspiria サスペリア origin... »

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (issan)
2025-05-26 11:18:38
『べらぼう』第19話、良かったですね〜〜。
鱗の旦那、蔦重と泣き笑って、カッコよく去っていきましたね。
“歴史は視点で変わる“ほんとですね。
大まかな善と悪はあっても、どちらかが100%善で、100%悪っていくのはないですね。見る視点で変わっちゃう…。
大変感動しました。
返信する
Unknown (薫兄者)
2025-05-26 17:21:45
issanさん、良い話でしたね。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

時代劇」カテゴリの最新記事