問わず語りの...

流れに任せて

ももいろクローバーZ 『Chai Maxx ZERO』

2024-03-29 09:51:43 | ももクロ

 

 

 

昨夜、久しぶりにももクロ主演映画『幕が上がる』を鑑賞しました。

 

 

良かった~!

 

 

 

撮影が2014年で公開が2015年ですから、ちょうど10年前に撮影された映画です。もう10年経ったんだねえ。

 

 

この10年の間に、私の映画の見方も変わってきて、一時期は夏菜子のナレーションがちょっとウザイかな、なんて思ったりもしたのですが

 

 

いやいや、そんなことはない。

 

 

あのナレーションは必須です。

 

 

百田夏菜子演じる高橋さおりの、場面ごとの複雑な心情を、観客にわかり易く伝える。特に映画の前半の部分は、さおりの心の中は揺れに揺れ動いていますので、それを観客に「わかり易く」伝えるには、ナレーションはやはり必須だなと。

 

 

まあ、「アイドル映画」だから、なんて言い方は誤解を招きそうですが、でもつまりはそういうことなんですよね。

 

べつに「芸術映画」を撮っているわけではないのだし、エンタテインメント映画、娯楽なのだから

 

 

変に難しくする必要はない。

 

 

そのナレーションも映画の中盤以降、さおりの中に確固たる「芯」が出来上がってから、一挙に減って、演技だけで見せるようになっていく。

 

それとともに、それまで動き回っていたカメラが、一か所に腰を据えて動かなくなる。さおりの心情とシンクロしているんですね。

 

この辺りの本広克行監督(『踊る大走査線』シリーズ)の演出、上手いなと思いますねえ。

 

 

改めて、ももクロメンバーの演技力の高さに感じ入ってしまった。百田夏菜子演じるさおりと、有安杏果演じる中西さんとの、駅のプラットフォームでのシーンなんて、今観ても泣けます。

 

 

高校演劇部の熱き青春を描いた映画。運動部ではなく演劇部ですが、そこにも青春はあったし、恋愛要素まるで無しでも、女子高生の熱き青春は十分に描ける、感動できるのです。

 

 

これまだ観ていないという方、ホント勿体ないよ。ぜえったい観るべき。感動すること

 

 

請け合い。

 

 

 

 

 

 

というわけで『Chai Maxx ZERO』です。

 

さおりの見る悪夢(?)の中で掛かる曲ですね。この他映画の中では『行く春来る春』や『LINK LINK』、エンディングには『走れ!』そして『青春賦』などのももクロの曲がかかる。この辺はアイドル映画ならでは、ですかね。

 

特にエンディングタイトルでももクロが歌い踊るのは、昔々のアイドル映画、大林宣彦監督、原田知世主演による映画『時をかける少女』へのリスペクトなんです。

 

 

これに気づいた人、案外少ないみたいで、かの岡田斗司夫氏も気づいていなかったらしい。

 

 

勝った!(笑)。

 

 

 

 

10年経っても色褪せない、素晴らしき青春映画、『幕が上がる』。

 

 

 

是非ご覧あれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ももクロの歩んだ歴史の中の、重要な「節目」の一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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