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流れに任せて

Metallica: The Call of Ktulu (Hamburg, Germany - May 26, 2023)

2023-06-05 08:20:39 | メタルを聴け!

 

 

 

 

ヘヴィ・メタルで10分に及ぶインストゥルメンタル・ナンバーということで、いきなりハードルが高いわけですが(笑)

 

 

まあ無理はしないでね。

 

 

 

「クトゥルーの呼び声」というタイトルから、わかる方はわかるでしょう。これはアメリカの幻想怪奇作家、H.P.ラブクラフトによる怪奇小説が元になっているわけです。

 

 

この曲では「Ktulu」と表記されていますが、原作では「Cthulhu」と表記されており、「クトゥルー」「クトゥルフ」「クルールー」「クリトルリトル」と様々に読まれており、本当はなんて読むのかわからない。

 

原作者ラブクラフトは、おそらくわざと読めないような綴りにしたのでしょう。謎めいた演出を表現するために。

 

 

なかなかやるね(笑)

 

 

超古代、宇宙より」地球に飛来し、地球上を支配していた「クトゥルーの古き神々」。しかし支配していた大陸の大規模な沈没に伴い、海底で永き眠りについた。

 

 

その「古き神々」が蘇るのでないか、という恐怖。

 

この恐怖は原作者の没後も継承されていき、アントニオ・ダーレスという作家により「クトゥルー神話」として大系付けられ、世界中の作家たちによって新たなクトゥルー神話が創造され続けてきました。

 

 

日本では故・栗本薫氏による『魔界水滸伝』が特に有名ですね。

 

 

 

恐怖は伝播していく。恐怖は生物の生存本能と直結しているもの。だから生きている限り、恐怖心が無くなることはない。

 

 

であるが故に、人は恐怖を感じることで、己の「生」を実感する、とも言えます。

 

 

なので、人が人である限り、この世から「恐怖」が消え去ることはなく、だから

 

 

だから

 

 

エンタテインメントから、怖いもの、ホラーものが無くなることもないのです。

 

 

絶対。

 

 

 

ま、適度な恐怖を味わうことで、適度に楽しめればそれでよし。遊園地にはジェットコースターもあればお化け屋敷もある。どちらも「恐怖」のエンタテインメントだ。

 

ただ、あんまり「そちら」の方に傾きすぎると、本当に「クトゥルーの呼び声」が聴こえるかもよ。

 

 

くれぐれも

 

 

お気をつけあれ。

 

 

 

フッ、フフフ…。

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