鳥山検校(市原隼人)、哀れな人です。
どんなにカネやモノに溢れていようとも、せい(小芝風花)の中にいる蔦重(横浜流星)を消し去ることができないと知ったときの
絶望、悲しみ
そして嫉妬。
その後の行動はいただけませんが、鳥山検校という人の哀しさと、無慈悲な金貸しとしての部分と、その人間性の諸々の部分を描くには最適な表現でしたね。
その「座頭金」にもついに公儀の手が入る。田沼意次(渡辺謙)としては、借金に苦しむ旗本や庶民を救うという面以上に、幕閣内での自身の地位の安定のためという側面があって、
政治、だなあ
という感じ。
こういう問題ならば、白眉毛(石坂浩二)もあまり強く反対できませんからね。
上手いよなあ。
で、出てきましたね、長谷川平蔵宣似(中村隼人)さん。出てくる度に偉くなってる。
その如歳なさ、才気煥発ぶり、それでいて屈託がなく一言で言えば人柄がよい感じ。
田沼意次にも気に入られたようです。平蔵さんが”鬼平”になるのは田沼時代の次、松平定信(寺田心)が老中になってからの事。派閥に関わらずその才が認められていた、ということでしょうか。
さすが鬼平。
そういえば、『剣客商売』の主人公・秋山小兵衛は田沼意次と大変親しい間柄で、その息・大治郎は意次が妾腹に産ませた娘を嫁に迎えていますが、登場しませんねえ…って、
あれは架空の人物!
みんなの癒し(笑)、次郎兵衛(中村蒼)さん。
ポッペンを持ってますね。ポッペンといえばやはり
笑福亭鶴瓶師匠!
えっ?何故って?
分かる人には分かる!