さかざきが綴る「アンティークな日々」

アンティークディーラーさかざきがアンティークのこと、日常のことを綴っています。

今までで一番重かったお話

2006-07-13 | 

 今日は重かったスーツケースのお話を。

 買付けといえば、とにかく荷物が重くなりがち。某アンティークデイーラーのご夫婦は、「下着の枚数さえも厳しく決めている。」と言うほど日本から持っていく荷物の重さに対してシビアな人達もいるほど。そう、それというのも帰りにはずっと荷物が重くなるのと、航空会社では(ファーストクラスのチケットでは別でしょうが)通常、20kgなり、30kgなりの荷物の重量制限があるため。この重量制限に引っかかると、場合によっては莫大な超過料金を取られることも。最近は、重量のあるものをスーツケースに入れて持ち込むことはあまりありませんが、以前はそうではなかったので、帰りの航空会社のカウンターの前では、いつもドキドキでした。

 この仕事を始めてまだ間がない頃の私といったら「当たって砕けろ!」というキャッチフレーズがぴったりな、ロクにコトバも堪能ではない癖に、「妙に度胸だけはイッパシ」の困ったヤツでした。(今も大して変わってはいませんが…。)もちろんその当時はまだ河村の存在はなく、いつもひとりぼっちの買付けでした。で、今までで一番の重さといえば、50kgはあるスーツケースを持ち込んだこと。その重さは、もちろんレッドゾーン。ロンドンのヒースローのカウンターで、おそるおそるスケールの上にのせると地上係員からは当然「重すぎる!」とのオコトバ。

 が、そのコトバを聞くやいなやサッパリ英語が分からないフリをする私。何を言われても「分かんないの…。」を連呼。そんな押し問答を繰り返すうち。私の後ろにはドンドン人の列が。冷や汗をかきながらも「今さら英語が分かるフリも出来ないし…。どうしよう?」と思ったその時、きっと子供だと思われたのでしょう。その日は、そのまま超過料金なしで、チェックイン!「ほ~っ!」と一息。何事もなく、飛行機に乗せて貰い、荷物共々無事日本に帰ってくることが出来ました。

 ですが、何よりも大変だったのは、50kgのスーツケースをひとりで空港まで運んだこと。これが気合いなんてもんじゃなくてホント大変でした。これこそ今までで一番重いものを運んだ経験だったかも。ええ、もちろん今はこんな危ないことはしませんとも!どうか皆さんもこんな無理なことをしないで下さいね。私は払ったハメになったことがありませんが、超過料金、大変なんだそうです。というか、あまりの超過料金に、即荷物をスーツケースから出して、空港から郵便で送ることになるようです。

 あぁ、ついつい重いもの自慢とかになっちゃうんですよね~。来週はいよいよ大丸神戸店でのフェアです。ついつい神戸に遊びに行くような気になっている私、神戸の皆様にお目にかかるのをとても楽しみにしております。

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