以前から読みたかったエミール・ゾラの「ボヌール・デ・ダム百貨店」がしばらく前にアマゾンから届いていたのですが、なかなか本を開く気持ちの余裕が無く、昨日大阪へすべての荷物を送ってしまってほっとした今日、やっと読み始めました。
この「ボヌール・デ・ダム百貨店」はゾラの空想上の産物ではありますが、ボン・マルシェカードでもお馴染み、世界で一番最初に出来たデパートであるボン・マルシェを取材して書かれた物でもあり、19世紀半ばのデパートの創生期の様子がそれは手に取るように描かれています。
まだ4分の1ほどしか読んでいないのですが、既に「ボヌール・デ・ダム百貨店」に陳列されているアランソンや、マリーヌ、シャンティイ、バンシュなど様々なレースの渦に、美しいリヨンの絹織物やリボンの洪水に、21世紀に生きる私も19世紀の婦人達と同様にすっかり幻惑されています。今はアンティークとして一生懸命私が探してくるアイテムの数々が、当然ながら当時は沢山溢れていた訳で、「夢の中でもいいからその時代に行ってみたい!」そんなことを思いながらページを繰っています。
明日は午後からいよいよ大阪へ。久し振りに大阪で過ごす一週間も楽しみです。