先日、レースの数々を河村とふたりでルーペで覗いていたところ…今までずっとアランソンだったと思っていたレースが、実はアルジャンタンだったことが判明!ホームページの方も書き換えました。そのレースのいうのはこちら。グランドが非常に繊細だったことと、薔薇の柄が18世紀のアランソンによく似ていたところから、すっかりアランソンだと思いこんでしまったのでした。アルジャンタンの方がアランソンよりも発祥が古く、六角形のグランドいちめんにびっしりブランケットステッチしてあるのが特徴で、そのグランドのステッチを簡略したものがアランソンとなります。
まずはなんとなく「このグランド、いやに六角形だなぁ。」と思ったのが発端だったのですが、グランドのあまりの繊細さに、いつもお客様にも使っていただいている7倍のルーペではしっかり確認することができず、結局ジュエリーを見るときに使っている20倍のルーペでようやくステッチを確認することができました。
間違ったままお客様にお売りすることが無くほっとすると同時に、「もっとしっかり見極めないと!」と反省することしきりでした。手の込んだアルジャンタンと判明したこのレース、以前よりもさらに魅力的に見えるのは私だけでしょうか。