エディット・ピアフの生涯を描いた映画「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~」がこの月末からようやく公開されました。実は、この映画が本国のフランスで公開されていたのは今年2月。私達も5月に買付けに行った際にロングランをしていた映画館で見たのですが、いかんせんフランスでのことですから当然日本語字幕はなし、もう一度セリフの意味をきっちり知りたくて、今週京都骨董祭で京都へ出向く前に、今日はレイトショウに行ってきました。
原題は“La Mome”(momeは子供の意。定冠詞のlaが付くと身長142cmしかなかったピアフを指す言葉になるのです。)というのですが、日本では「愛の賛歌」があまりにも有名なので、そちらをタイトルにしたのでしょうね。恵まれない子供時代、シャンソン歌手としての成功の階段を駆け上がっていくピアフ、そして愛するマルセル・セダンの事故死、晩年の薬物中毒、と彼女の壮絶な生涯を描いたストーリーです。
当時のパリの下町ベルヴィルの様子やその頃の服装もとても興味深く、なによりも全編ピアフの歌声が流れていることが、ピアフ好きにはたまりません。端々に出てくるパリの風景に、パリで見たときには感じなかったパリへの強い郷愁を感じてしまいました。主演のマリオン・コティヤールが若い頃のピアフそっくりなのにも驚かされますが、晩年の薬物中毒ですっかり弱った姿はまるで同じ女優とは思えないほど。(何でも晩年のピアフを演じるにあたってメイキャップに5時間もかけたそうなのです。)
パリで字幕無しで見たときよりも、流石に今度はセリフの意味がはっきり、しかも(片言のフランス語しかできない私達なのですが)日本語字幕を見ると、フランス語も良く聞き取れる!やっぱり日本でもう一度見ることが出来て良かったです。
パリのお好きな方、シャンソンがお好きな方にはおすすめ!日本での公式ホームページはこちらです。(私は、フランス版の公式ホームページの方がドラマティックな感じがして好きなのですが。)
「買付け日記」完了しました!どうぞ今回の買付けの様子をお楽しみ下さい。
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