愛のつるし一回転飛行機

けん玉姉のけん玉普及活動日記。
2008年秋、転移性乳がん患者となる。
病気のこと、日々の生活なども。

体脱メモリー①

2010年12月21日 | 

事の起こりは自分が七歳ぐらいの時でした

ある時、事故でお腹に思いっきり自転車をぶつけられてしまったのです。その時はなんともなかったのですがあとでとても痛くなり、脱腸になっているのが分かり、手術することになったのでした。
  大した手術ではなかったのですが、麻酔に問題があったのか私は手術中に目が覚めてしまいました。そして何とかしてよとの思いをこめて気づかせようと目をキョロキョロさせて医師たちをみてました。気がついた医師が麻酔をさらにかけてきて私は安心し、そしてとても深い眠りにおちました。
 
  それは本当にとても深い眠りで私はそこでおかしな夢をみました。
 
  わたしは夢の中で年をとった男と会ってました。彼ははっきりとは言わなかったのですが子どもの自分はとても親愛感を強く感じ、彼が自分なんじゃないかとなんとなく感じていました・・・ただ、年をとってるので、未来の自分かなとか考えました。
 
  そして彼に連れられて妙な空間に行き、あるものを見せられたのです。
 
  「お前はこの女性と結婚する事になる」 彼が言いました。
 
  「ええ?」
 
  それは自分の結婚相手を見せられる夢でした。連れられてきた空間の中に椅子に座る彼女の結婚衣装を着た姿がありました。彼女は動くこともしゃべることもなく静止した立体イメージのような感じでただ、そこにいるのです。
 
  子供の私はぴょんぴょんスキップして彼女の周りを飛び跳ねてました。子どもの心で純情すぎるせいか何か、向かい合うのが恥ずかしくまともに見れないのでそうしちゃうんですね。

 その中でちゃんと見ろというような彼の強い意志を感じました。自分も見たい気持ちがやはりあり、彼女の後ろで止まってから椅子の背もたれに手をかけて、その顔を右と左から交互に覗き込みました。そっと見なくてはいけないような気がしたのです。彼女のうなじにかかる毛髪が一本一本細かく分かるほど繊細に美しく見えたのが印象に残っています。明らかに実体があって触れる感じです。でもとても触る勇気はありません。「すごいや、こんな綺麗な人と結婚できるの? 文句なしじゃん 」私は喜んで言いました。
 
  「いや・・・それが、いろいろあるんだ・・・」
 
  彼は意味深な言い方ですべてが良いことではない様子を匂わせました。

 

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夢の中の男として・・・ (Nパパ)
2011-06-07 17:08:06
 今わたしは、昔、自分が子どもを相手に現世とは異なる別の空間で悩んでいた時のことを思い出しはじめました・・・

それによると、どうも、この夢の男が未来の自分だと言うのは違っていたんじゃないかと思います。記憶があるということはこれはすでにやってる・・・それももうずっと前にあったような感じなんです。

その時の感じではなんか、『なんだ、このガキは、関係ないところを向いて何遊んでる・・・? もっと真面目に見ろ! 人がわざわざお前の将来のお嫁さんの姿を見せてやってんのに・・・』とか、いらついてた記憶があります。

子供として自分がどう感じていたか分かっていなかったわけだから、つまり、その子供になる前の自分だということになる。もともとそいつが自分のイメージとして持ってる顔が今の私の顔だったから、未来の自分に見えたのでしょう。

それは生まれる前ということなのではないでしょうか・・・おそらく、この人生を設計してここで、最初の神がかりをやらせることにしたのでしょう。
しかし、どうも、ちゃんと思ったとおりになってはいなくて当惑してるような・・・当惑するということは全部、設定通り、予定通りにできちゃいないということになる・・・
これがもし神だった時の自分なんだとしたらそれはまア、やはりそれほど大した存在じゃないような・・・

ただ、なんとなくそこに発生してしまっただけの存在ということではないかと・・・だいたい、人間が神に似せて作られたとかいうのがホントなんだとすると、神と人間は同じようなもんなのでその程度なのがあたりまえなのではと思います。
宗教で言う大変な神ってのはそれを利用してる人間たちが自分たちの権威を高めたくて大仰にでっちあげたものでしかないんでしょう。
実際に神がいたとして、普通にいろいろ失敗するただの人間でしかないんじゃなかろうかと。今はそんなふうに思っています。
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