蓼食う猫

 切花売り場にスイセンが並んでいたので、買って来た。いい匂いがするので、部屋に活けておきたいところだけれど、すっと伸びた葉っぱは猫草に似ていて、みゆちゃんふくちゃんがかじると毒だから、去年と同様トイレに飾っている。トイレの中で、いい香りをさせている。
 スイセンみたいな単子葉植物の細長い葉は猫草と間違うかもしれないが、全然形の違う長くない葉っぱなら大丈夫だろうと思って、また現にみゆちゃんはそんなものはかじらないから、濃い赤色のバラの花を机の上に置いていたら、ふくちゃんが葉をかじった。バラの葉は縁がぎざぎざした丸っこい形で、猫草とはかけ離れている。
 いくらふくちゃんがいい加減な性格でも、と思ったが、ふくちゃんは本当にいい加減で、庭に生えている草でも、みゆちゃんはエノコロ草みたいな先の尖った細長い葉っぱしか食べないけれど、ふくちゃんは、赤い蓼の花の穂のようになった先っぽをむしゃむしゃとまるかじりして全部食べてしまったりするから、知らずにいけないものを食べてしまわないか心配である。
 今年も華やかなシクラメンの鉢がひとつ欲しいと思っていたけれど、丸いバラの葉っぱをかじってしまうふくちゃんなので、買えないでいる。
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コメント
 
 
 
火は熱い (のり)
2008-12-18 18:15:06
人は言葉で解るけど
猫は試してみないと解らないのかな?
共に暮らす時間が長くなると
人語を理解して大方の事は伝わるけど
その言葉の先に何があるのかまでは解らないですよね。
なので、ふくちゃんが学習期間を終了するまで
暫くご希望の花は辛抱ですね。
 
昔付き合った子に
「もっと男前と付き合えるやろ?」と相手に言ったら
「蓼食う虫も好き好き」と返されました。
これってフォローじゃないやん。
その言葉で覚えた漢字です。
 
 
 
Unknown (千夏)
2008-12-19 00:15:06
まさにのりさんのタイトルどおり、ときどきコンロの上にも飛び乗ろうとするのでひやひやします。
やけどしない程度で、あちちっということをうまく学習してくれたらいいのですが…
 
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