新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

愛知県芸術劇場で、演劇「毛皮のマリー」を鑑賞する!

2016-07-27 06:55:00 | WAHAHA本舗
今となっては
ン十年前…

シャンソンを歌い
鼻の穴からマメを飛ばしながら…
場外乱闘のプロレスラーのように
客席を狂乱の渦にさせる…



衝撃的な…
そう
笑劇的な…


梅垣義明さん(梅ちゃん)の芸風

ハマりにハマって…




単独公演でも
WAHAHA本舗の全体公演でも
梅垣義明さん(梅ちゃん)が出るとなれば
いつも
いつも駆け付けた




WAHAHAの「歌姫」


梅垣義明さん(梅ちゃん)
…が…



「歌姫」の姿を封印するという…




「ハチャメチャな梅ちゃんワールド」
にハマってハマって
ン十年過ごしてきた私にとって
めちゃめちゃ残念な知らせではあるんですが…




梅ちゃんいわく


もういい歳なので…



みたいな感じではありまして…



とにかく
このWAHAHA全体公演「ラスト2」で
ひとまず…
ひとまず…???



WAHAHAのことなので
ホントかどうかは
???でありますが…



とりあえず…

「歌姫」は封印するという…





ではでは…

これからの
梅ちゃんの活動は…
…というと…




演劇…
役者さんで…舞台にあがっていくとのこと…





そんな舞台で

梅ちゃんの
シャンソン歌手???としても
大先輩の

美輪明宏さん主演



まさに
美輪明宏さんの代名詞といってもいいほどの
演劇


寺山修司さんがが美輪明宏さんのために書いた伝説的名作
寺山幻想演劇×美輪ワールドの金字塔の



「毛皮のマリー」



に出演されるという…















梅ちゃんが
美輪明宏さんと同じ舞台を踏まれるのは
なんでも、この劇が…はじめてのこととか…




普段
演劇なんか…
まったくもって観に行かない私ですが…



過去には
「オペラ座の怪人」を
一度だけしか
演劇を
観に行ったことのない私ですが…





梅ちゃんが
美輪明宏さんと初共演…


…という謳い文句の誘われて
行ってきました!!



演劇
「毛皮のマリー」





まあ…
ビッグネームですので
予想はしてたけど…



美輪明宏さんは大人気ですね!!




愛知県芸術劇場

おそらくぎっしりのお客さん!!





私の席は1F席の後方

この会場での作りでは
2F席の6列目でありまして

3F席…
4F席が…みあげても
天井が邪魔で確認できない席だったんですけど…



ロビーの込み具合から判断すると

おそらく超満員!!



大人気の公演…
でありました!





さてさて
今回の
梅ちゃんの役は


下男・醜女のマリー 







「毛皮のマリー」が
そもそも


美輪さんの美輪さんによる美輪さんのための演劇




…みたいなもので…


梅ちゃんの見せ場は
限られるんですが…



幕間の
独白…は見どころたっぷり…



「醜女のマリー」と呼ばれていることを
独白しながら



赤いフラメンコの衣装を身にまとい
女もののカツラをかぶり
口紅を塗っていき…


妄想の中では


美女になりきる



梅ちゃん演じる
下男・醜女のマリー 



「鏡よ、鏡、鏡さん、この世で一番の美人は誰かしら??」


繰り広げられる
美女に羨望の妄想を抱く
梅ちゃんの一人芝居は…
なんか…ハマり役…


そして
毛皮のマリーが下男を呼ぶ声で
我に返った醜女のマリーは
妄想を捨て…下男へと戻っていったのです…





さてさて
この作品の主役の


美輪明宏さん!


1935年生まれだそうだから

80歳超え!!



それにて…
この演技…
凄い!凄い!凄すぎる!!





正直言うと


1Fの後方ってこともあってか…
あるいは…普段爆音のライブばっかり行ってるので
耳の聞こえが悪くなってるのかもしれませんが…


美輪明宏さんの滑舌がよろしくなく
早口になると…
耳に集中していても
何を言ってるのか正直聞きとりずらい…泣


この席で
そう感じたのだから
3F、4F席はなおさら…とも思ったんですが…


でも…
思えば…もう80歳を超えてるんですから…



ステージで
お芝居してるだけで…
それはそれは…凄いこと!!
…でありまして





「毛皮のマリー」の屋敷に、ひとりの少年がいた…
半ズボン姿の美少年・欣也…歳は十八歳…
男娼のマリーに、過保護すぎる状態で…外の世界を全く知らずに育てられた…




そんな前に美少年・欣也の前に…
誘惑を企てる美少女が現れ、欣也を見たこともない未知の世界へと誘う…



大雑把に
書いちゃえば…こんなストーリー


「異常な親子愛」をキーワードに


この劇「毛皮のマリー」では
寺山修司さんと
美輪明宏さんとで作りあげられた
妖美な世界が…劇中いたるところで…ちりばめられてる…




下男梅ちゃんに…欣也を部屋から出さないよう言いつける
マリーの欣也への行き過ぎた愛情…

また外の世界を知らない欣也が見せる残酷さから
この二人の異常な関係性が妖美に描かれ…




毛皮のマリーの外出中に
忍び込んできた
美少女・紋白は若松武史さんの女装姿


登場時にはモーニング娘の「LOVEマシーン」


それはそれは
異質感たっぷり…



これも
簡単には理解できない
寺山ワールドの
…あるいは…
美輪ワールドの…なせる演出の業の
一つでしょうか…



Tバックのみを身につけた男性陣のラインダンス
「トッカータとフーガニ短調」の曲に合わせて…



これまた
簡単には理解できない
寺山ワールドの
…あるいは…
美輪ワールドの…なせる演出の業の
一つでしょうか…





欣也に女装させるマリー

…そんなフツーでないことをさせているのに
母親のような振る舞いに感じられたのはなぜ…



印象的だったのは

欣也に聴こえてしまった
ホントかどーかワカンナイ…
何がホントで何が嘘なのか
ホントにワカンナイ身の上話…


欣也とは血のつながりはなく
かつて自分に恥をかかせた女を雇った男に強姦させ
その結果生まれた子供が欣也だ…と…




この話を聞いて
錯乱する欣也




再度現れた紋白は
欣也にここから逃げ出そうと誘惑しますが


な、なんと錯乱する欣也に絞殺されることに…



この展開には…ちょっとびっくり…



「何もみたくないんだ…愛してなんかほしくないんだ…」




息絶えた美少女と蝶の死体を見下ろし
笑い始める欣也



そして
欣也は部屋を出ていく…



マリーが部屋に戻った時
すでに欣也の姿はなかった…




そして
回想シーンでしょうか



かくれんぼで鬼をしているマリーの隣りで
欣也もしゃがみ込み
顔を手で覆い、
マリーと同じように鬼の役を行うシーンで
幕が下りて終了…



えっ、こんな感じで
幕が下りちゃった



一度幕が下りたあと
マリーと欣也は神に召されたような白い衣装で登場…




二人は
揃って「神の国」へと旅立ったのでしょうか…




妄想は膨らむ!膨らむ!!



…けど…



見終わった感想を正直に言うと…
なにがなんだか分かんなかった…




なにがなんだか分かんなかったけど
ただ…ただ…凄かった!!





憎悪なのか愛情なのか
なにがなんだか…





ただ…ただ…
よく分かんなかったけど
凄かった…


まるで…
梅ちゃんが…鼻の穴から
マメを飛ばして
私の額に…マメが激突した…
あの瞬間のように…

ただ…ただ…
何事がおきたのか
あのときも…一瞬
よく分かんなかったけど…笑

とにかく
凄かった…のです…














とにかく凄かった!


…で終わるなんて…




小学生の「日記」か!!…汗




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