三重県文化会館へ
「にんぎょひめ」の公演を観に行く…
もう「三重県文化会館」が「三重県文化快感」と感じられるほど、演目のみならず、感染症対策もばっちりで…
検温、手指消毒、マスクの着用などなど…
三重県文化会館には、こんな平ぺったい??キャラクターがいるんですね…
「マスクをして鳥」
そして、
「手をあらって鳥」
さらに、もう一つ、
「にんぎょひめ」の公演を観て、気分は「最高鳥」…もとい…「最高チョー」な私…(笑)
さてさて「to R mansion」(トゥー・アール・マンション)
のメンバーが中心になって演じられる
この「にんぎょひめ」公演
その「to R mansion」
の名前の由来は…というと
「とあるマンション」 という意味でありまして…
パントマイムをベースとしながらも
マジック、コメディなどなど
マンションのように
いろんな人が住んでるように
いろんな多彩な芸を…効果的に取り入れて
ストーリーを劇仕立てで魅了させてくれる…
上ノ空はなびさん
野崎夏世さん
丸本すぱじろうさんの3人組である
「to R mansion」(トゥー・アール・マンション)
いつもいつも
楽しいだけでなく
アッと驚く仕掛け、ファンタジー、アクロバットな動きも含めた
ストーリー仕立てのパフォーマンスで楽しませてくれる
「to R mansion」(トゥー・アール・マンション)が
いつもみるストリート「大道芸」のパフォーマンスでなく
劇場にて、パフォーマンスをみせてくれるその演目が
「にんぎょひめ」
この演目を観るのは私は実は2回目…
この「にんぎょひめ」公演は
「to R mansion」(トゥー・アール・マンション)の3人のメンバーを中心に9名の出演者で行われたパフォーマンスでして
前回、この演目を春日井市東部市民センターで観たのが、約1年前だから、イイ感じで記憶に残ってて、イイ感じにところどころ忘れてるといった、私にとっては絶好のリバイバルを楽しめるタイミングと言いましょうか…
今でも憶えてるのが、実にステージが幻想的で…「テアトル・ノアール」という照明の特殊な仕掛けにより、まるで浮いてるように…そう舞台が、あたかも海底にいるかのような気分にさせてくれるのよ…
対象を光と影で宙に浮かび上がらせるパフォーマンスは実に幻想的で…特にラストの人魚が「泡と消えるシーン」の美しさと切なさと言ったら…照明効果も手伝って実に感動的だったのを今でもはっきりと憶えてる…
題材は、子供向けか…と思いきや…けっしてそうではなく…
そんな光と影を使った巧みな演出で魅了する演目
「にんぎょひめ」
まずは開演前に
「ばあや」役の方(小心ズの「ヤノミ」さん)
と…いつもの「to R mansion」での道化師の格好をした
丸本すぱじろうさんが客席を温めてくれます…
丸本すぱじろうさんのゴルフネタ…
ショットするときの
掛け声は「チャーシューメン」
でもカップには入らず「チャーシューメン」ならぬ「ゴメン」???状態
再チャレンジは
距離を近づけてみるも、またまたカップには入らず「チャーシューメン」ならぬ「ゴメン」???状態
ここは作戦を変えて
シーソー、てこの原理を使って
ボールを飛ばして咥えてるカップでキャッチに挑戦
一度は失敗するも…どうやら、この時咥えてたカップが壊れてしまったみたいだけど…
2度目は、手に持って…さらには
小心ズの「ヤノミ」さんのアシストもあって…
大成功!!…
その後の「ばあや」(小心ズの「ヤノミ」さん)からの注意事項は
「おさかな」
なにか地震等、非常事態がおきたとしても
お…おさない…
さ…さわがない…
か…かけない…(駆けない)
な…(…は、お客さんの声を拾って)なかない…
そう言って
その後、注意事項を語るんですけど
その中で、宝石のような言葉があって
「今日は、たくさんの子どもたちや赤ちゃんがきています…子どもは、泣くのが仕事です…もし、泣いているお子さまがいたら、「いい仕事しているなぁ」と思ってください…どうしても、声が大きくなったりして泣き止まないときは、お子さまも、なにか緊急なことを訴えていると思うので…ロビーへでてもらって…お子さまが、泣き止んで大丈夫になったら、また会場に…」
いやあ、この言葉一つで
「赤ちゃん」が仮にぐずったときでも
その親御さんが救われますよね…
フライヤーに
「子供向けでも大人向けでもなく、みんな向けにしよう!」と書かれているけど
まさに開演前のこの言葉がその「みんな向け」にぴったり
みなさんを、ほっこりとした優しい言葉にしてくれる
素敵な言葉でした…
「仮に私がうたた寝していても、オジサンはうたた寝するのが仕事です…もし、うたた寝してるオジサンがいたら、「いい仕事しているなぁ」と思ってください…」なんて思われる???かも…
ぜひ、休日、どこに行く予定もなくて、TVの前でうたた寝してるときなんぞに、家族のものに「そこ邪魔!」なんて言われなくて「いい仕事しているなぁ」と思われたいぞ…??
あれれれ、話が逸れてる…
さてさて
この後、客席は深い海の底にいるかのよーに
真っ暗になり…舞台は昼下がり、私がうたた寝しているかてい(家庭)ではなく、かいてい(海底)にいるかのよう…
そんな
『にんぎょひめ』
のファンタジーの世界
堪能しました…
えーっと
ここからはネタバレになっちゃうので
まっさらの気持ちでこの演劇を見たい方はここでお別れということで
また明日お会いしましょう!!!
さてさて、誰もが知っている…ストーリー
「にんぎょひめ」なので、おおまかなストーリーが分かっていても…でも、私の知っているストーリーとは、全然違うよ…
なんといっても前回観た時に、その素晴らしさははっきりと記憶に残っている闇と光の演出は圧巻…
「テアトルノアール」といった
「ソーシャルディスタンス」のように
聞きなれない言葉なんだけど
その「テアトルノアール」といった照明演出が素晴らしいのよ
海底の中、浮かんでいたり消えたりニューと現れたり
凄いのよ!
是非、一度は体感してほしいと思えるほどの素晴らしさ
ホント、まさにイリュージョンの中
ストーリーが展開していく感じで
実に凄いの!!
あっという間の70分だったのよ!!
ある海にとても仲良しの双子の人魚姫がいたということで
いわゆる
私たちがフツーにイメージしている
下半身が魚の人魚姫の妹を演じるのは
上ノ空はなびさん
姉は
体の上半身が魚といった
コミカルな様相で
登場する人魚姫の姉役の野崎夏世さん
双子なので、鏡のない海の底
お互いの顔を見て、多分同じ顔かな~と思ってるようなそぶり
さてさて
人魚姫の相手役
「王子様」は丸本すぱじろうさんではなく
丸本すぱじろうさんは「海の底の泡」の役でした…
でも…これ重要
ノーマルな人魚姫の役の上ノ空はなびさんが
水中をあたかも泳いでいるように
アクロバットな動きで支えていたのは
丸本すぱじろうさんが中心となって活躍してましたからね…
アクロバットなパフォーマンスは驚くほどの素晴らしさ…海中を舞うように泳ぐ人魚を、丸本すぱじろうさんが中心となって支える!支える!!!
CGなど、まったく使ってなくて、海中を泳ぐ人魚の演出も丸本すぱじろうさんと上ノ空はなびさんとのアクロバットな動きで魅せるんだけど、これが「テアトルノアール」といった光と影の効果で、あたかも海中を人魚が泳いでいるようにみえるのよ!!
ホント海中を上ノ空はなびさんの人魚姫が
重力、御法度で泳いでいるように見えちゃうからね…
凄い!凄い!!
ある日、客船が難破
難破船に落ちていた
鏡をみつけて、お互いに驚く「人魚姫」の姉妹…
かたや、美女…実に美しい…かたや、半魚人???といった感じで…
でも、この人魚の姉妹は、鏡を見た後も、いつも仲良しで…
さて、その難破船で
王子様が海に投げ出されてしまうことに…
王子様役は
コンドルズ/CAT-A-TACの藤田善宏さん
王子様を助けたのは
上半身魚の…半魚人の…姉の野崎夏世さん
陸まで助け
意識を取り戻そうと
王子様を自分のウロコで叩いて起こそうとしますが…
王子様が目を覚ます前に妹に呼ばれて慌てて海に戻る姉の人魚姫…
この時点で王子様に
恋心を抱いた姉の人魚姫
しかし
目を覚ました王子様が見たのは姉を探しに来た
いわゆる美しいノーマルな上ノ空はなびさん演じる人魚姫…
上ノ空はなびさんは、人間に驚いて、慌てて海に…
その上ノ空はなびさんの人魚が私を助けてくれたんだと信じ込んだ王子様は、
落ちていた実際は姉のウロコを
あの美しい人魚姫の落としたものと信じこんで、大切に持ちかえることに…
さてさて、人間の世界に興味をもった妹
一方で王子様にもう一度会いたい姉は、二人で意気投合して人間の姿になって会いにいこうと…
どうするかって言うと
姉は妹を肩車し、スカートで自分を隠して…いわゆる二人羽織?のような恰好で
王子様のいるお城へと…
宮殿で行われてるダンスは見ごたえたっぷり
コンドルズ/CAT-A-TACの藤田善宏さんの王子様のダンス
王女役の「Coppelia Circus」さんのダンスなど
まるで、舞踏会そのもの
そこで余興を魅せてくれるのが
見世物小屋の主…の役の
チャタさん!!
大須大道町人祭のときにも
「一人プロレス」のパフォーマンスで
何度もみたことのあるチャタさん!!
魅せるは得意のビンボーダンス
そのアシスタント役で登場してるのが
「海の泡」との二役
丸本すぱじろうさん
チャタさんの演技を惹きたてようと
そこは阿吽の呼吸…
みていてコミカルな動きといい、めちゃめちゃ楽しい…
チャタさんは
お家芸のビンボーダンスをやりきってご満悦…笑
そのとき半魚人の方の人魚姫は
王子様をみつけ…その喜びのあまり姉役の野崎夏世さんがスカートの中から飛び出し
人魚であることがばれてしまう…
チャタさん演じる見世物小屋の主は興行収入にもってこいと思って
姉はその場に残して
妹の人魚姫だけ捕獲することに…
まあ、ここのチャタさんと丸本すぱじろうさんとの
掛け合いも…大爆笑の掛け合いで…
チャタさんが命令するも
分かったような顔をして何度も
姉の野崎夏世さんの方を連れ去ろうとする丸本すぱじろうさん!
笑える!笑える!!
結果的には
連れ去られたのは妹の人魚姫ですけど…
さてさて、なんとか妹を助けたい姉は、
カオナシ怪人のような魔女の元に向かい
人間の姿にしてもらって助けにいくことに…
ただし
それには条件があって
一つ、二度と元の姿に戻れないこと
一つ、声が出なくなること
そして、もう一つ
満月の夜になったら、水の泡になって死んでしまうこと…
人間になり
王子に助けを求めるお姉さん役の夏世さん
素っ裸のまま海岸へ…網の中へと魚のように…打ち上げられる…
そこを通りかかった漁師は…素っ裸の女性が網にかかっているのをみて、びっくり…
さてさて、その漁師より、服をいただいて
お城にかけつける夏世さん
でも、そのときには
夏世さん、声が出せない設定
王子様やそばにいる王女様…
さらには、ばあやに伝える
ゼスチャーゲームのよーな
コミカルな動きがおかしくて笑える!笑える!!!
いやあ野崎夏世さん、最高!!
で、やっとのこと、王子様に詳細がわかってもらえて
妹の救出に向かう…
ここでのチャタさん演じる見世物小屋の主のセリフが可笑しい
福井県に伝わる伝説…人魚の肉を食べたことで不老不死になり、800歳まで生きた八百比丘尼のエピソードを踏襲し、見物客に不老不死のプレゼント、人魚を刻んで食べようとする…
それに関連してる、このブログもご一緒にどうぞ…
小浜のマーメイドテラスと人魚伝説!
さてさて、人魚が刻まれる危機一髪のタイミングで…王子様が救出に…
刀と炎に挟まれて、逃げようにも逃げ切れないドタバタ感満載の…チャタさんと丸本すぱじろうさんとのやりとりが可笑しくて…可笑しくて
無事、上ノ空はなびさん演じる「にんぎょひめ」を救出
しかし、妹、上ノ空はなびさんは人間になった姉の姿に気づかず
海の中へ逃げていく…
姉は王子様へ求愛するも
姉には振り向くこともなく…
しかし、ある日、眠っていた王子様は夢を…
その夢は、あの難破したとき助けてくれた人魚姫の本当の姿が…
自分を抱えて海の中を必死で泳いでいた人魚の顔が…
目を覚ました王子は、
目の前にいた
人間になった姉に対して、あなただったんですねと…
分かってもらえて
姉は喜ぶのも束の間
その日は
満月の夜
姉は海の泡へと…
この消えるシーンはホント圧巻
泡に吸い込まれるように
ホント舞台上で、夏世さんが消えちゃうのよ!!!
悲しき炎のパフォーマンス!!
まさにこれぞ
光と影のイリュージョン!!
目の前で泡となって消えた姉を助けようと
王子様は海の中へと
もうラストの暗闇の中に光で浮かびあがる
「巨大くらげ」は圧巻…
くらげのように生きていきたいと思っている
くらげに対してリスペクトの想いを描いている???
私にはタマラナイ演出
ラストは
「「to R mansion」(トゥー・アール・マンション)」風
オリジナルハッピーエンド
王子様の愛で
野崎夏世さん演じる
泡から人間の姿に戻ることのできた姉の人魚姫と
王子様が結ばれるといった
私のよーな
心がすっかり澱んだオジサンでも
ピュアな気持ちになれたような気がする…
ほんわりとした感動に
このストーリー
オリジナルのアンデルセン童話のストーリーよりも
感動的で…ウンといいかも
気持ちが、澱んだ私の心がちょっとだけ、ピュアになったかも…
ホントお薦めだよ!!
みなさんも
ぜひこの「公演」をみて
うおっ!うおっ!(魚、魚っ!)と驚いてくださいな…(笑)
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