新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

「あの世の入口」といわれる六道の辻…ミステリアスな「六道珍皇寺」に行く!

2019-07-31 07:48:47 | B級スポット
このブログの読者の中にも…

今度生まれ変わったら…
なんて思ってる人がいてるかも知れませんね…


四字熟語で
「輪廻転生」





輪廻転生とは死んだ魂がまたこの世に生まれ変わって帰ってくること


私も…
今度生まれてくるときには
どこかの石油王の息子として生まれてきて
美女に囲まれてうひゃうひゃ???



そんな呑気なことはさすがに思いませんが…



人生振り返ってみると…
これに近いことを思ったことがあったような…苦笑



でも…
ちょっと待てよ!!


「輪廻転生」って、今度も人間に生まれ変わるだろうって
勝手に思い込んでいるけど…

世界には「この今生きている世界」の他にも
5つも「世界」があるという仏教の考え方
、知ってますか??



それは「六道輪廻」という考え方…


輪廻とは

肉体は滅びても魂は滅びずにまた他のものに生まれ変わるということ…



すなわち「六道輪廻」とは

「六道」という世界観の中で
生と死を繰り返すこと
をいうんです…



一言で言っちゃえば
今度も人間の世界に生まれ変われるだろうと
安直に物事を考えちゃいけないのです…???



まあ確率的に言えば
今度も「この世」で人間に生まれ変わるのは6分の1なんです…??



じゃあ「六道」って何???
ってことなんですけど


そこには6つの世界観がありまして



まずは「人間道」
我々が生きている人間の世界のことですね…
苦しいことだけではなく
楽しいこともある世界…
みなさんは…単純に…今度生まれ変わったら…
なんて「人間道」に戻ってくることを前提に物事を考えられておられるかも知れないけど
そうではないんです…



じゃあ…他にもどんな世界観があるかっていうと

「地獄道」

生前に悪事を働いた人が、死後に行きやすい???
最も辛い苦しみを受ける世界のことです…

そんなことしてると地獄に落ちるよ…
なんて言われてる世界…


私も…

4人家族なのに
5本入りのあずきバー
ついつい…2本食べてしまうといった悪事??を重ねていたこともありました…


「地獄道」に行く可能性もなきにもあらず…???…でしょうか??
でも十分、罰は受けています…
お腹がポコッとでちゃうメタボという罰を…
だから…地獄道に行かなくても大丈夫…でしょうか??

…苦笑


「餓鬼道」


餓鬼のいる…欲張りな人が行くとされる世界…
私も…この歳になると「いろんな欲」がなくなってきて
今、よく(欲)で私が欲しがるのは、
身体が心からリラックスできる「にゅうよく」??だけですけど…
だから…餓鬼道に行かなくても大丈夫…でしょうか??


「畜生道」


畜生とは、人間以外の動物のこと…
生前に悪いことをしたために畜生にされてしまう世界観
理科の観察で「ダンゴムシ」をみるたびに
生前は、こいつ悪い事したんだろうな…なんて思ったことは私、一度もありませんが…

若い頃は
思うようにいかないと「畜生!」と
関係のない…このダンゴムシたちのこと???を叫んだことはあります??



この3つのことを「三悪道」と呼びます…
すなわち、悪い事してると
この「三悪道」のどこかに落っこちちゃうのよ…




その他には
阿修羅がいるとされる
争いの絶えない世界…

「修羅道」


私は「人間道」にいながら
「修羅道」に近い修羅場をくぐり抜けてきました…

昨日の
医療と連携した研究会にも
突然の参加者の質問に応えなければいけないといった

「失言」の多そうな
話す限りには
オチは必要だろう???と思っている感のある私にとって
その研究会の回答では
オチなんぞいらず
マジメな答えが求められる世界…

それはそれは
毒を吐くことは得意であっても
アドリブの弱い私にとっては
しんどい時間帯でありまして
まさに「修羅道」そのものの世界でありました…



そして、もう一つが

「天上道」



「人間道」よりも苦しみのない世界…

でも「極楽浄土」とは違って
苦しみは存在する世界…


単純に思えば
このレポートの締め切りが…
明日まで…と…せかされるんじゃなくて…
まあ、1か月以内にやってくれれば…ええよ!!
なんて世界なのでしょうか???

私は
「人間道」で生きてますので…
このクソ暑い中、自然と汗が流れるのに…
必死になって余分に汗を掻き掻き…
保健関係の発表のレポートとパワーポイントの資料
作りましたがな…

「天上道」だったら
まあ、これそんなに慌てずに…
といった感じなのでしょうか…


あ、ここで「天上道」と「極楽浄土」との違いをも教えちゃおう…っと



「極楽浄土」とは
六道輪廻をしないのよ…
二度と再生を繰り返さないのよ…
それには「解脱」することが必要とのこと…
「解脱」とは、六道輪廻から外れること…
六道輪廻から外れるためには
欲を捨て、穏やかな心を手に入れることが最低必要条件なんだな…



「極楽浄土」に、一切の苦しみはないのよ…
明日まで提出しなければいけないレポートなんて
突然の参加者の質問に応えるという研究会なんて
存在しないのよ…???




さてさて
話を「六道」に戻してと


この京都、東山に
「六道」と呼ばれる
冥界に通じる
お寺がある???のよ…



それは


「六道珍皇寺」



このお寺
この世とあの世の境界と伝わる
「六道の辻」に立つお寺
なのよ!!…驚!











謡曲「熊野」の一節「六道の辻」について歌った
歌碑がありました…







「愛宕の寺も打ちすぎぬ 六道の辻とかや 実に恐ろしやこの道は 冥土に通ふなるものを」



いやあ…
この場所で…生きていながら
冥土を行き来してたんですね??











閻魔・篁堂












中を覗くと

小野篁作と伝えられる閻魔大王坐像と





小野篁の像が安置されていました…






小野篁は
平安時代前期の役人であり学者であり歌人である人物
嵯峨、淳和、仁明三代の天皇に仕えたとか…



遣唐副使にも任じられたが
大使の藤原常嗣と争い
嵯峨上皇の怒りにふれて隠岐に流罪されたこともある
そんな小野篁

役人として仕えながら
けっしてイエスマンではなかったことが
窺われます…



でね…驚愕の伝説として残っているのが
この小野篁
昼間は宮廷に役人として仕えながら
夜はこの六道珍皇寺の裏手にある井戸から
な、なんと生きていながら冥途世界に下り
閻魔大王に仕えていたとか…



すなわち…喩えるなら
日中、市役所で働いていながら
夜はキャバ嬢であるみたいな…


あ、これは公務員は副業禁止なのでアウトですな…


昼間…
1流企業のオフィスで働いていながら
夜はキャバ嬢であるみたいな…
(あくまでも、夜のキャバ嬢にはこだわるのはなぜだろう??…汗)


いや…そんなんじゃなくて

母親の霊に会いたい一心で
井戸から地獄へ向かった小野篁は
餓鬼道で苦しんでいる母親を見つけ
閻魔大王に直談判して母親を救いだします…
これをきっかけに小野篁は、昼間は朝廷に出仕し
夜は井戸から地獄に向かい閻魔大王に仕えていたらしいんだな…



その井戸がこちら
本堂背後の庭内にある


「冥土通いの井戸」





通常期なので
立ち入り禁止…でしたが

格子窓から覗く感じで
拝観…できました…
















これですな…
これが
「冥土通いの井戸」


できれば井戸の中を覗いてみたかった…
なんか閻魔大王が手を振ってくれてる気がして…???
(さすがにそんなことはないか!)



これは

鐘楼







普通、鐘楼というと外から見える形で鐘楼がみえるんですが
この鐘はお堂の中に入っていて中を見ることはできないんですね…


古来より
この鐘の音は遠くは十萬億土の冥土まで響き渡り
亡者は、そのひびきに応じてこの世に呼び寄せられると伝わっています…
このことより「お迎え鐘」と呼ばれているとか…


外から綱をひっぱって

「ゴーン!」








今は亡きご先祖様にも
届いたこと??でしょう!!



六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救うと言われている地蔵菩薩さま…





を中心に石仏が並び立つ光景は…
めちゃシュールで…







そして水子地蔵尊







境内の中央には
三界萬霊供養塔






三界とは無色界、色界、欲界の三つ
この供養塔は…この三つの世界…
要は
すべての精霊に対して供養することの大切さを示すものらしいんだな…






あの世の入口」といわれる

「六道の辻」






みなさんも機会あったら
ぜひぜひ…

万一
足を踏み込んで
しまって…

「人間道」とは違う
知らない世界に行ったとしたら…

道に迷ったりしたら
通りがかりの人に尋ねてみてくださいな…


あのよ、ここは、どこなん??」


すると、きっと、こう答えてくれるはず…


あのよ…」





あのよ、ここは、どこなん??」

あのよ…」


今回のブログは
これが「オチ」なぁのよ




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