新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

圧巻!!豊橋で立川志の輔さんの独演会…演目「大河への道」

2014-04-20 20:44:44 | お笑い
1年ぶりの「志の輔らくご」
立川志の輔さんの独演会





今日、日曜日、豊橋の
「穂の国とよはし芸術劇場」に行ってきました!!





わざわざ…豊橋まで
わざわざ…豊橋まで
電車に乗って1時間ちょっと…




…出掛けてよかった
行ってよかった…

めちゃめちゃよかった!!
感動ものの「立川志の輔の独演会」でありましたぁ!!



お弟子さんの…10分ほどの落語
「饅頭怖い」
さらに…10分ほど三味線を聴いて…




そこからは
志の輔さんの演目が…
なんと2時間ノンストップ!!
「志の輔ワールド」に惹きこまれ…惹きこまれ…
もうこの感動は
一言で言うと…落語を超えてる!!


凄いの!
凄いの!!

もう…あたかも
良質の映画や…演劇を観たかのような…
そんな満足感!!





笑って…笑って…
もうその笑いが…時間の経過とともに
志の輔さんの「凄さ」に替わっていき…
終わった後は
「ブラボー!!」と叫びたくなっちゃうような…
そんな落語でありましたぁ!!




この日の演目は


「大河への道」


伊能忠敬が主人公でN●Kの大河ドラマに取り上げる企画を持ち出し
それが…叶えば…
千葉県の街おこしの起爆剤となること間違いなし!!
…というその企画を明日の記者会見で発表したい千葉の地元お役所関係者と
その脚本が伊能忠敬を主人公としてはどうしても書けない脚本家との
おもしろ問答を軸に…


場面…場面が…


ステージには
立川志の輔さんが一人いるだけ…なのに…
落語ですので…座布団に座っているだけ…なのに…


まるで…
映画のように…



その現在の企画会議の場面から…
伊能忠敬が生きる江戸時代の場面へと…
場面場面が…時を超えて移り変わり…
さらに…後半は再度、企画会議の場面が描かれたりと…
現在~江戸時代~現在と…
場面は自在に移り変わり…


さらに…
その描かれる場面も
まくらの長崎公演の楽屋風景のプロローグから始まって
シーボルト記念館
千葉の伊能忠敬記念館
江戸時代を測量して歩く伊能忠敬(…役の役者さん)
伊能忠敬と高橋影保


志の輔さんの落語を聴いてると
その場面場面の映像が鮮やかに浮かび上がるのよ!!



シーボルト記念館
千葉の伊能忠敬記念館

…オレ、行ったこともないのに…
その映像も写真もないのに…
それらの記念館の様子が…あたかも行ったことがあるかのように…
浮かぶ上がるのよ!!


…それが…単にそれらの記念館を説明するんじゃなくて…


そこに描かれてるユーモアたっぷりの登場人物を通して
その情景がはっきりと浮かび上がってくるのですよ!!




その表現力の巧みさ…
凄さ!素晴らしさ!!




それは…
他の場面についてもしかり…
どの場面においても
描かれる人物像が…楽しくて…楽しくて…


それも…
とんでもないおバカさんを描いているのではなくて

ああ…そんな人いてる!!…といった感じで…
身近にいる!いる!!…そんな感じ…笑

…の…笑える…いじられる人物像も…めちゃめちゃ親近感の湧く登場人物で…



別に笑われようとしていないのに…
一生懸命さがツッコミどころ満載!!
といった人物が
いたるところで登場し…


それが…
聴いててめちゃめちゃ笑えるんだな…


その立川志の輔さんの表現の豊かさ…
伝わる話術の…巧みさに…笑いながらも感服しちゃう!!




さらに…
立川志の輔さんの魅力は…



何と言っても
分かりやすさ!!



前述した場面がはっきりと浮かんでくる!!

…といった点も分かりやすさの一つだと思うし…




そもそも…
この落語の鍵を握る登場人物…

伊能忠敬のことをあまり知らなくても…

あまり詳しくない…
そう…たいして
知らないお客さんも…見事に巻き込むのですよ!!




とある学生さん(中・高校生)が伊能忠敬のことを語る…



「伊能忠敬は桜田門外の変の…笑」



「それは…井伊直弼であって…笑」


…その学生さんは…受験生で…案の定失敗しまして…笑


…なんて笑いをとりながらも…


お客さん…おそらく会場内の1割くらいは
伊能忠敬と井伊直弼を勘違いしてた人…いてたんじゃないかな…
…と思っちゃう…笑





えっ??
オレ…もちろん…
伊能忠敬が…日本地図を正確に測量して書いた人であること…
ちゃんと知ってましたよ!!
教員として…当然…でアリマス…笑


だって

小6の教科書や資料集に…
伊能忠敬が海辺で測量している挿絵をみたことちゃんと憶えてるからね!!…笑

伊能忠敬さん…
桜田門で殺されたりしてません…笑


そうそう…
落語を聴いてて…いつも思うこと…



やっぱりある程度の知識…
…(国語や社会・地理・歴史はしっかり学習し)…
…をもっていないと笑えない…
落語を楽しめないことが多いと思うんだ…



…知識があれば…その可笑しさに…
より笑えると思うんだ!!



…人生!!笑って…過ごしたいよね!!…
…落語が楽しめれば…笑いの幅…及び深みが広がる!!…


だから…
若いうちは…
いやいや歳とっても…笑
おおいに勉強すべきだよね!!???


知識を増やせば…それだけ笑って過ごせるー!!
だから…日々勉強しよー!!



ちょっと極論かな???…笑



さてさて…
演目に話題を戻そうっと
 


まくらでの長崎の話題の時…

坂本龍馬の写真のポーズの真似が笑えたし…
長崎独演会の楽屋での
大河ドラマにちなんだお土産の話…
そして「龍馬の母」との出逢い…笑


…と場面のあれこれを…



…こんな感じで…

思い出しただけで…あの豊橋での師匠の語りが浮かび上がり…ふきだしちゃいそう…
少なくとも…ニヤニヤしちゃう…




後半は後半で…


伊能忠敬の死が三年間公表されなかった史実に対して
立川志の輔さんが…思いもよらぬ想像力で迫る!!…
あたかも…その謎ときのシーンはまるでサスペンスのよう…
深い…隠ぺい気質の時代背景が…垣間見える…


そして…よもやの想像できない落語のサゲへの展開は
それは…もう圧巻の一言!!



もう…凄すぎて…凄すぎて…



2時間の映画を観たとすれば…
監督から脚本
主演から…脇役まで…
すべてすべて…出演が「立川志の輔さん」なんですよ!!!




こんなふうに書いたら
凄さがめちゃめちゃ伝わったでしょう???


もう…落語の枠を超えちゃってる「らくご」なんですよ!!




さてさて…
演目終わって…
志の輔さんの終わりの挨拶によれば…

伊能忠敬の大河ドラマの誘致に失敗した??
…という
立川志の輔さんの演目
なのに…

伊能忠敬の生地、佐原のある千葉県香取市が、
この「大河への道」の演目をきっかけに
伊能忠敬を主人公としたNHK大河ドラマに…
…といった活動が立ちあげられているとか…


凄いな…
落語の世界のフィクションが…
現実の世界のノンフィクションになるかも知れないなんて…


いやいや…
もし…伊能忠敬を主人公としたNHK大河ドラマが…
採用されたとしたら…


立川志の輔さんの演目のサゲとは違った結果になるので…



どうせなら…

演目どおりに…笑



ネタばれしてもいけないので…
サゲは書いていないけれど…



オレの思いはただ一つ!!…笑




千葉県の伊能忠敬じゃなくて…
がんばれ!!大阪府!!…笑




(あ、このオチ、この題目の落語を観たことある人だけが「なるほど~」と思えるマニアックなオチになってまして…スミマセン!!)








PS…
豊橋に行けば…
必ず買っちゃうカレーボール!!…笑






これをつまみに…
「大河への道」の演目を思い出しながら…

ああ…酔いしれて…最高の夜!!