今日は最良の一日

人生は今日の連続です。

新潟県の電力事情

2011-04-14 18:14:29 | 社会
今朝、新潟東倫理法人会のモーニングセミナーにて、東北電力新潟支店の副支店長より、東日本大震災を受けての「新潟県の電力事情」というテーマでお話を聞いてきました。

(1)電力設備の復旧
  停電戸数490万戸
  太平洋側の発電所はすべて停止。特に原町火力発電所はボイラーやタービンが海水につかった可能性あり
  他 送電設備 変電設備 配電設備に多数被害あり

地震発生後1時間で新潟より技術スタッフが現地に向かったそうです。
「とりあえず、仙台を目指せ、場所は途中で指示する」として、向かったそうです。
新潟の技術スタッフが担当したのは、石巻周辺地域。津波の被害のひどいところだったそうです。
新潟のスタッフは常の訓練とここ数年の地震や雪害で、災害復旧技術は全国一のレベルだそうです。


(2)計画停電について
震災前の供給電力は2110万kW
猛暑時の需要は1480万kW

現在の供給能力は 1100万kW
現在皆さんの節電の協力で 950万kWに需要が抑えられている。

今年8月の供給能力は、新潟の火力発電所を増強して、1150万kW
猛暑の場合330万kWの電力不足が発生する。

夏の電力重要のピークは午後3時ころ。
節電により、需要の「山」を小さくするとともに、ピークをシフトして、山をできるだけ平らにしなければならない。

工場や事業所の稼働を、早朝とか夕方にして昼間休むとか、土日稼働して、平日に休む日を設けるとか・・・

家庭での需要が伸びている。
家庭でメーターをチェックして、数値を管理して節電に取り組んでほしい。

これがうまくいかないと、夏場に計画停電を実施せざるを得ない。

(3)ピークカット15%大作戦

新潟県では節電実験の日を設けて対策を練る方針。
「ピークカット15%大作戦」
第1回 4月13日 午後5時~午後7時
第2回 4月27日 午後6時~午後8時


ちなみに佐渡は、独立して電気をまかなっているそうです。
東北電力管内唯一の60Hz
これは、金山開発のための機械が当初60Hz用のしかなかったためだそうです。

西日本は周波数が違うが、周波数変換で100万kW程度は東日本にもらえる。
東京電力も電力不足が生じているので、東京電力からはもらえない。

「復興には電力がいる。被災していない地域が節電することによって、被災地へ電気が送れる。節電は大きな支援なのです。」
と、言っておられました。

電気を復旧し、安定した電力を供給するために奮闘している現場の皆さんには頭が下がります。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。