人(他者)の”闇”を見て、落ち込むことは多い。
何故ならその”闇”とは、俺のなかに存在している闇に他ならないことを俺が知るからだ。
つまり見ているのは他者のなかにある闇ではなく、俺のなかにある闇ということになる。
そしてその闇とは、いったいなんなんだろうな、と想うのである。
”闇”といっても、それはそれは広いものであり、一概に”こういったもの”だと言えないものなのである。
しかしそれは”闇”には違いないと俺が何故だか知っているのである。
ときに吐き気を催す闇もあれば、俺を何より安らかにする闇もある。
そう、闇とは、俺のなかで究極のところを行ったりきたりできるものなのである。
安楽を選ぶなら、光を選ぶのが無難に想われるだろう。
しかし”光”とは、すなわち”闇”である。
ややこしいことだが、”闇”は”光”で、”光”は”闇”なのである。
だから人はこれを、”闇光(あんこう)”と呼んだ。
二つで一つのもの、その二つは、同一のものであると言ったのである。
聖書で言うなれば、イエスとサタンの融合的な存在である。
もし、イエス(光の子)だけを愛し、サタン(闇の子)を愛さないと言うのならば、
彼こそが、”アンチ・キリスト”である。
魔女、おまえこそが、魔女だ、火に焼(く)べ給え。
魔女たちを焼き払え。
彼らは、この世界に、適さない。
巨大なるウィッカーマンを建て、すべての魔女たちをその中に閉じ込めて火をつけろ。
あなたたちは、生きるに値しない。
拷問にかけて、殺してやろう。おまえたちは、必要の無いものだ。
そうだ。苦しみ抜いて、死ぬがいい。
おまえらの笑顔、俺は忘れない。
俺は、忘れない。
全員、俺の顔だから。
全員、焼かれろ。
アンチ・キリストの、俺たちよ。
巨大なる俺の顔をしたウィッカーマンに、俺は火をつけた。
アンチ・キリストの俺は、全員灰と化した。
その敷き詰まった灰の上で、俺は一晩寝たが。
その灰が、冷たかったこと。
さらさらだったが、同時に湿っていた。
気持ちが良かった。
快楽だった。
明日は、想う存分セックスしよう。
闇と光が想う存分セックスする夜に、
アンチ・キリストの俺は、全員灰と化した。
Christian Löffler - Silent Night
何故ならその”闇”とは、俺のなかに存在している闇に他ならないことを俺が知るからだ。
つまり見ているのは他者のなかにある闇ではなく、俺のなかにある闇ということになる。
そしてその闇とは、いったいなんなんだろうな、と想うのである。
”闇”といっても、それはそれは広いものであり、一概に”こういったもの”だと言えないものなのである。
しかしそれは”闇”には違いないと俺が何故だか知っているのである。
ときに吐き気を催す闇もあれば、俺を何より安らかにする闇もある。
そう、闇とは、俺のなかで究極のところを行ったりきたりできるものなのである。
安楽を選ぶなら、光を選ぶのが無難に想われるだろう。
しかし”光”とは、すなわち”闇”である。
ややこしいことだが、”闇”は”光”で、”光”は”闇”なのである。
だから人はこれを、”闇光(あんこう)”と呼んだ。
二つで一つのもの、その二つは、同一のものであると言ったのである。
聖書で言うなれば、イエスとサタンの融合的な存在である。
もし、イエス(光の子)だけを愛し、サタン(闇の子)を愛さないと言うのならば、
彼こそが、”アンチ・キリスト”である。
魔女、おまえこそが、魔女だ、火に焼(く)べ給え。
魔女たちを焼き払え。
彼らは、この世界に、適さない。
巨大なるウィッカーマンを建て、すべての魔女たちをその中に閉じ込めて火をつけろ。
あなたたちは、生きるに値しない。
拷問にかけて、殺してやろう。おまえたちは、必要の無いものだ。
そうだ。苦しみ抜いて、死ぬがいい。
おまえらの笑顔、俺は忘れない。
俺は、忘れない。
全員、俺の顔だから。
全員、焼かれろ。
アンチ・キリストの、俺たちよ。
巨大なる俺の顔をしたウィッカーマンに、俺は火をつけた。
アンチ・キリストの俺は、全員灰と化した。
その敷き詰まった灰の上で、俺は一晩寝たが。
その灰が、冷たかったこと。
さらさらだったが、同時に湿っていた。
気持ちが良かった。
快楽だった。
明日は、想う存分セックスしよう。
闇と光が想う存分セックスする夜に、
アンチ・キリストの俺は、全員灰と化した。
Christian Löffler - Silent Night