あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

「わたしは厳格な菜食主義を中断します」

2016-12-19 20:02:18 | 食と社会問題
ヴィーガン(菜食主義者)のミュージシャンなどは外国では特に珍しいこともないのだろうけれども、最近私の前から好きな二人のアーティストがヴィーガンであるという情報をネット上に見かけてとても嬉しく感じた。



一人はGrimes(グライムス)というカナダ出身の女性アーティストで彼女の音楽というのは実にこの新しい世が来ることを予感する時代、地球の転換期という今の時代を象徴しているようなパワフルなエネルギーに充ち満ちて非常に素直で心地の良いスピリチュアルの深さを感じるアルバム「Art Angels」を2015年に出してくれて、私は非常に喜んだのです。
さらに、彼女のその無駄な脂肪を一切つけないというスレンダーで少年のような体形を見ていても、もしかしたらベジタリアンっぽいなと思っていたが予感は当たっていた。












Grimes - Butterfly [Official Video]



何べん聴いても鳥肌が立つ。
これだけ深い音楽を創られるのは彼女がとてつもない悲しみや苦しみを知っている人だからに違いないと思っていたが、それも予感は当たったと言っていいだろう。
ヴィーガンは深い悲しみや苦しみを知る人がなりやすいと思うし、また生命の苦しみを知ってヴィーガンになった人は特にヴィーガンになってからは新たなる悲しみと苦しみの中に毎日を生きることになる人だからである。

自分はヴィーガンであることを選んで生きることが今できている。
畜肉を食べなくなってもうすぐ5年。
これまで何度と食欲に負けて魚介類を摂っていた時期や、乳製品や卵を少々摂ってしまったことが幾度とあったが、今年の6月からは植物以外を一切口にしていない。
これだけを取っても、自分のこれまでの苦しみの価値はとても大きなものであると感じている。

自分はたった一人ではヴィーガンになどなれなかっただろう。
自分が最初にヴィーガンを志したのはシルバーバーチという聖霊たちの愛なるメッセージの御蔭であったし、断念の後に二度目にまたヴィーガンを志したのは平沢進の御蔭なのです。

彼らに私は救われました。そして彼らはわたしの犠牲になる存在を同時に救ったのです。
彼らがいなければ私はヴィーガンにはなれなかったかもしれません。

私の夢は、宇宙のすべての世界で、みんなが他者に優しい生活を送る世界に生きることです。
それはただたんに全員が厳格な菜食主義に生きるということではありません。
私は強制的に行われる生命の耐え切れない苦しみを宇宙からなくしたい。








最初に戻って二人目の私の好きなヴィーガンのアーティストはドラッグ所持で逮捕されてしまったこともあってかなり心配していたニューヨーク出身のDIIV(ダイヴ)というバンドのヴォーカリストであるザカリー・コール・スミスです。











DIIV "How Long Have You Known?" (OFFICIAL VIDEO)




すごく可愛らしいvideoです。DIIVの音楽はずっと聴いてるうちにものすごく陶酔感に浸って心地がよくなってくるのが特徴的です。
繊細すぎて儚げな存在感を持つヴォーカルのザカリー・コール・スミス、かなり厳格なヴィーガンであるようです。

DIIV’s Zachary Cole Smith on Loving Nirvana, ‘My So-Called Life’


NYCで好きな食べ物:
"私はマンハッタンのアンジェリカキッチンが好きです。
私はそこで働いていたので、私は夢中になりました。
それはビーガンレストランです。
私はビーガンです。
しかし、私が食べる場所は食料雑貨店です!
いくつかのキャベツを手に入れて、ケールを手に入れて、それを蒸してください。
あなたは素敵な食事があります。


と、Google直訳ですが、意味は十分わかります。どうやらザカリーは「ぼくはレストランで食べるよりも食料雑貨店で食べるほうが好きです!そこに蒸し器を持ってってそこにあるキャベツやケールを買ってその場で蒸して食べるのが好きだからあなたもやってごらんよ、素敵な食事がそこにあるよ」と言ってるようです。

なかなかに大胆なザカリーくんですね。微笑ましい限りです。

そんな彼と同じくヴィーガンであるというグライムスが2013年にはちょっとしたヴィーガニズムにまつわる衝突があったようです。

DIIV's Zachary Cole Smith Criticizes Grimes' Views on Veganism


Google翻訳で他のサイトもいくつか訳してみますとおそらく、こういうことがあったようです。

おそらくヴィーガンだと言っていたグライムスが牛を倫理的に扱っているというBen & Jerry's会社のアイスクリームを食べて、その会社のアイスクリームをTumblr上で宣伝しているのを見て、DIIVのザカリーがツイッター上で批判めいたことを言ってしまった。



grimes' version of veganism is called "NOT vegan", even if a dairy cow is "treated ethically" doesn't mean u aren't consuming/exploiting her

たとえ乳牛が「倫理的に扱われている」とは言っても、あなたが彼女(乳牛)を消費/悪用していないわけではありません

非常に熱い人間ザカリーです。熱い人間は大好きです。


グライムスの考えと言うのは倫理のためとアイスクリームの背後にある会社を守るためであり、
「ベンとジェリーは私が今まで食べたアイスクリームの唯一のブランドで、彼らの牛は倫理的に扱われています。
現在の冷凍庫ガスと異なり、地球温暖化に寄与しない代替冷媒を使用する」と述べていると。

ザカリーはその後にすぐツイートを削除し、グライムスはDiivを尊重しているし、「私は本当に彼の献身を称賛しています。」
とのことだが、グライムスが言いたかったのはヴィーガンという存在がただの偏った食品を食べる偏屈で独断的な人々であってはならず、彼女は牛が倫理的に扱われ環境問題も考えられている会社であるならば、牛乳などを摂っても良いというような柔らかい考え方を推薦していきたいということではないかな。

健康問題と飼料問題は別としても、グライムスのような考えはヴィーガンでない人たちにも受け入れられやすいだろうし、いきなりヴィーガンになるという人々のやりづらい方法よりも消費する会社を選択することで護ることのできる存在たちがいるということを教えているわけだから、とても良い主張であると思うし、グライムスが会社の人たちのことまでちゃんと考えていることはとても愛が深くて私は感激します。

ヴィーガニズムというものが動物を愛護する一方で人々に否定的で非難的で批判的、攻撃的であるものと思われてはならず、グライムスのような、人々が段階的に転換していけるような方法を推薦していくことはとても大事であると思います。


ザカリーはきっと素直に大きなショックを受けたんだと思います。
ヴィーガンだと思ってたのに何故乳製品を摂るのだろう…と。
ヴィーガン仲間ってとても貴重なものだし、ザカリーがつい感情的になって呟いてしまった気持ちも良くわかります。
少しきつい言葉で物事をはっきりと述べるのはグライムスも同じで二人は似たもの同士なのでしょう。
まあ直接的じゃなくてなんでツイッター上とかで言うのかは、やっぱり互いに直接には言いづらいからなのかな。



なにはともあれ、私はこの二人に酷く感動しました。
私も二人の堅い信念と献身に深く感心し、称賛します。

私の夢はみんなが菜食になるという世界ではないし、みんなが人間以上に動物を大事にする世界でもありません。
動物が苦しむことがないなら、お乳や卵をもらっていいと思うし、肉だって、彼らが自由に生きた後にその死を人間が頂くなら何の問題もないと思っています。
飼料問題、環境問題も食べ物が平等に行き渡り、必要以上の量を生産しないならば、何の問題にもならないはずです。

このままの調子で行くとこれからどんどん深刻な環境問題、食糧危機、水不足の時代へと地球は入っていきます。
ますます世界中でベジタリアン、ヴィーガン、菜食の人は増えていくでしょう。
特にアーティストのような影響力の強い人がなれば、着いて行く人は多いはずです。

人類の滅亡、生物の滅亡を私は回避したいと思います。
今の文明を私はとても、愛しているのです。
素晴らしい文明だと思います。
言いたいことを何でも自由に発表できるこのインターネットがある文明は魅力的な文明です。

生まれ変わっても、またこの文明に生まれてきたい。
幻想が終わらない文明に。