サルスベリは百日紅と書いて、夏の100日間咲いている(一本の木のなかで次々と咲いては落ちしている)、といわれますが、
6月には咲き始めるのでもう150日は見ることができている。(とは言っても、これは、公園に植栽されていた矮性品種(わいせい、英: dwarf 主に園芸分野において、著しく草丈・樹高が低いことをさす)と思われ樹高は数十センチほどしかない(写真下参照)
円錐花序の(写真右上 6月撮影)密生した集団花の花冠corolla(花弁=花びらpetalの集まり)ひとつひとつは、中々イメージし難い。
しかし偶然撮影した、筒状で6列したガク片の間から長い柄(花序(受精後は果実)を支えるための茎である花柄(かへい)または花梗(かこう)とは違う)のようなものを持つ花弁があつまった独特の形の花冠であることがわかった。花托(花床)から長く伸びた一本のやや太い花柱をもつ雌しべ(先端の柱頭は写っていない)と細い花糸の先端のおしべの葯(やく 被子植物における小胞子葉で、小胞子嚢の集まり 小胞子が細胞分裂して花粉粒となる)が確認できる。雌しべの花柱はおしべの花糸より太く長く、自家受粉を避けるための構造がよくわかる。両性化における自家不和合性。サルスベリの「異形花不和合性」はさらに複雑で「おしべが短い」「めしべが短い」「おしべとめしべが同じ長さ」の形態に分けられる。(←植物用語の勉強中です)観察つづく
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翌日ガク片が閉じ、おしべの葯は中に包み込まれたのか、見えない。
果実になる子房が生長しても花糸と花柱を残している。
樹高60センチほどの矮性品種
奄美に紅葉はないと誤解されることもあり、
初場所の頃には市内でも見事なサルスベリの紅葉が見られることは、それほど知られているとは言えない。
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