奄美 海風blog

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映画『最後まで行く』2014年5月 韓国公開

2025年01月25日 | 映画


韓国映画『最後まで行く』(原題:끝까지 간다 / A Hard Day)
キム・ソンフン監督

脚本も、キム・ソンフン監督自身が手がけている。
キム・ソンフン監督は緻密なストーリーテリングと、観客の緊張感を持続させる巧みな演出で高い評価を得ている。サスペンスやアクション要素を強調した映画が多数。


「殺人課の刑事ゴンスは母の葬式の日、不注意から交通事故ではねてしまった男の遺体を隠すため母の棺桶に入れて一緒に埋葬する。ところが事故の一部始終を目撃したという謎の男から脅迫され次第に追い詰められていく」・・・。
なんとも奇抜で面白い筋書き。よく思いついたものだ、感心しながら見た。

予測不能な展開の連続、主人公のあきらめない七転八倒と工夫。よく考えたものだ、最後までその思いが続いた。観客を引きつける脚本の巧みさに、なるほどと思う。韓国国内での成功の大きな要因の一つだろう。
各俳優陣の好演と相まって高い評価を受けているようだ。

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各国でのリメイク作品

中国版
ピースブレーカー
破・局
Peace Breaker
2017年。

フランス版
レストレス
Sans Repit
2022年のフランス映画

日本版
最後まで行く
Hard Days
2023年5月19日に公開。監督は藤井道人、主演は岡田准一


映画『白頭山大噴火』(ペクトゥサンだいふんか、英: Ashfall 降灰) 2019年韓国

2025年01月22日 | 映画

『白頭山大噴火』(ペクトゥサンだいふんか、英: Ashfall 降灰)
2019年の韓国のアクション映画。


どこか「日本沈没」、「愛の不時着」を思わせる。

ディザスターパニックアクション。災害パニックアクション。

イ・ビョンホンとハ・ジョンウのやりとり。
どこかハリウッド映画のような、緊迫した状況下での皮肉を交えたジョークや辛口の返答の応酬は
観客の緊張感を和らげるが、むしろ増幅もする。しかし、それはラストの感動への伏線か。

アクションはハリウッドより控えめで、派手さもくどさも控えめだが韓国風の綿密な筋書きは健在だった。

印象に残るセリフ「・・自国の運命も決められない無能な政府のせいです」などは日本の映画でもありそうだ。


イ・ビョンホンとハ・ジョンウは韓国映画でも人気実力とも秀でた俳優だろうと思わせる貫禄の演技だった。

イ・ビョンホン
このブログ映画『KCIA 南山の部長たち』(The Man Standing Next)2020年の韓国
2024年05月02日 | 映画


ハ・ジョンウ
このブログ『いつか家族に』 2015年 韓国 2時間 4分 ハ・ジョンウ監督・主演
2024年04月12日 | 映画

などで見た。


 監督はイ・ヘジュン(朝鮮語版)とキム・ビョンソ(朝鮮語版)
出演はイ・ビョンホンとハ・ジョンウなど。 
北朝鮮と中国の国境付近に位置する火山・白頭山で発生した観測史上最大の噴火による災害を描いたディザスターパニックアクション


田中一村が愛した散歩道 桜と紅葉(ハゼノキ)の観察

2025年01月21日 | 田中一村

↑↓ ヒカンザクラ 峠三叉路

↑ イトバショウとハゼノキ

↑ パパイヤ サネン ハゼノキ

↑ イトバショウの花

以上 奄美市名瀬の本茶(ほんちゃ)峠

↑↓ 一村が通った紬工場のあった奄美市名瀬大熊(だいくま)付近の県道 ハゼノキ

 


映画『大統領の理髪師』2004年公開の韓国映画

2025年01月19日 | 映画

きょう19日未明のニュース。
「非常戒厳」を宣言した韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が、内乱を首謀した疑いなどで逮捕されたという。韓国で現職の大統領が逮捕されたのは初めて。

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ユン大統領による戒厳令さわぎの渦中にこの映画を観た。(偶然だが)

3代朴正煕大統領(11代槿恵パク・クネの父)らしき人が登場、大統領官邸の近くの町にある床屋に散髪にやってくる。

ラストふきんでは、髪の毛がない5代全斗煥がモデルらしい人物も床屋にやってくる、というオチ?もある、シリアスな歴史描写も巧みに融合させながらも、どこかコミカルな仕上げ。
映像的にも日本の昭和のTVっぽいほんわかさがただよう、落ち着いて見られる映画だ。

2008年6月にNHK BS hiでも一部カットして放送された。

若いソンガンホの特に「顔面演技」、目の表情の演技が光る。

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Aiに「韓国の近現代史を描いた映画を教えて」と訊いた結果に
に本作が無かったので「大統領の理髪師」は含まれませんか?と訊き直した結果

ChatGPT
確かに、『大統領の理髪師』(2004年) は韓国の近現代史を描いた映画として重要な作品の一つです。以下に詳しく紹介します。
ということだった。


AI一回目の おすすめ

1. 光州事件を描いた映画
『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』(2017年)
1980年の光州事件を背景に、韓国人タクシー運転手とドイツ人ジャーナリストの視点から民主化運動の実態を描いています。カンヌ国際映画祭にも注目された感動作。

『26年』(2012年)
光州事件で家族を失った人々が復讐を企てるストーリー。政治的背景や犠牲者の怒りと悲しみを描写しています。

2. 日本統治時代(1910~1945年)を描いた映画
『密偵』(2016年)
日本統治下の朝鮮で、独立運動家と日本警察のスパイを中心に緊迫した駆け引きを描いたスパイ映画。

『暗殺』(2015年)
日本支配からの独立を目指す抗日運動家たちが、大規模な暗殺計画を企てるアクション映画。

3. 朝鮮戦争をテーマにした映画
『ブラザーフッド』(2004年)
朝鮮戦争の最中、兄弟がそれぞれ異なる立場で戦争に巻き込まれる悲劇を描いた壮大なドラマ。

『高地戦』(2011年)
朝鮮戦争末期、休戦協定の前夜に起きたある高地での熾烈な戦いを描いた作品。

4. 軍事政権と民主化運動を描いた映画
『1987、ある闘いの真実』(2017年)
軍事政権下で発生した学生運動家の死と、それをきっかけに広がる民主化運動を克明に描いた社会派ドラマ。

『実尾島』(2003年)
1970年代の軍事政権時代、秘密部隊が人権を無視した非人道的な訓練を受けた実話を元にした映画。

5. 南北問題をテーマにした映画
『JSA』(2000年)
南北軍の兵士たちの友情と、それを取り巻く緊張関係を描いたサスペンスドラマ。

『北朝鮮から来た男』(2010年)
南北分断の現実を背景に、北朝鮮から韓国にやってきた工作員とその後のドラマを描いた作品。

6. 経済発展と社会の変化を背景にした映画
『国家が破産する日』(2018年)


映画『JOY: 奇跡が生まれたとき』2024年製 115分イギリス

2025年01月18日 | 映画

JOY: 奇跡が生まれたとき

Netflixで2024年11月22日から配信直後に観た。

2024年製 115分イギリス

1978年(昭和53年)に世界で初めて体外受精による出産が成功したルイーズ・ジョイ・ブラウンの誕生の舞台裏

出演者
トーマシン・マッケンジー、ジェームズ・ノートン、 ビル・ナイ。
監督はベン・テイラー。

主演の看護師役トーマシン・ハーコート・マッケンジー(英スコットランド)
研究者役エドワーズ博士ジェームズ・ノートン(英)
は馴染はなかったが、

産科医役のビル・ナイ(Bill Nighy 英)はもうなじみだ。

いかにもイギリス人らしい年齢不詳の魅力があるビル・ナイは、1949年生まれの75歳。

この映画でもいい味だしている。

歴史的な舞台や、社会的な問題がテーマの映画にも、
また、どの世代にも楽しめるイギリス映画にピッタリな俳優だ。演技の幅が広い。

 


映画『トロイ』(Troy)2004年 アメリカ

2025年01月13日 | 映画

昔、名瀬の映画館で「スパルタカス」1960年を見た記憶がある。
奴隷スパルタカスの反乱の物語だったとおもう。『スパルタカス』と『トロイ』には直接的な関連性はないが、いずれも古代を舞台にした壮大な叙事詩的映画という程度の共通点なのだが、ついでに調べてみた。

トロイア戦争は、古代ギリシャの神話や叙事詩(特にホメロスの『イリアス』)で語られる伝説的な戦争です。ギリシャの諸都市国家(ミケーネ、スパルタ、ピュロスなど)を中心としたギリシャ連合軍と、小アジア(現在のトルコ)のトロイア王国との間で戦われました。

映画「スパルタカス」の時代は紀元前71年ころのローマ帝国。
この「トロイ」は 紀元前12~13世紀頃のトロイ戦争(ホメロスの叙事詩『イリアス』が基となる)の話で今から3200年も前の昔。トロイとスパルタの確執の歴史に幕が下ろされようとしていたころトロイの王子パリスはスパルタの王妃ヘレンと恋に落ちる。それが後に史上最大の戦いを引き起こす。

奴隷剣士「スパルタカス」の名前と、ギリシャのスパルタをいう地名も関連はなさそうだ(異説あり)。

『スパルタカス』は実在の歴史に基づく物語で、政治的で現実的なテーマを持つ一方『トロイ』は神話的(忠実ではない)な物語で、戦争や、男女や親族間の愛、英雄の運命や、戦いのむなしさなど焦点を当てた作品。

「トロイ」2004年制作で、名瀬でみた『スパルタカス』と比べると何もかも相当あたらしい。

半世紀以上まえにみた『スパルタカス』をも一度見たくなったが、現在は配信されていないらしい。

トロイア最後の王プリアモス役のピーター・オトゥール(アラビアのロレンス)の顔立ちがこの時代にしては高貴すぎるのもこの映画の味だ。巫女ブリセイスの顔立ちもどこかアジア的で新鮮だ。

  関連記事このブログ 映画『ラストエンペラー』 オリジナル全長版(1987年製作の映画) THE LAST EMPEROR

2025年01月06日 | 映画

『スパルタカス』のカーク・ダグラス1916年~2020年2月5日(103歳没)
『トロイ』ブラッド・ピット1963年12月18日(現在61歳)

映画もCG使っているし、そのくらいの違いは当然なのだが。

火葬のシーンが何度かあったし、冥土に行くため舟賃として瞼にコイン乗せる習慣も宗教や時代、地域によって様々ということだ。


本茶(ほんちゃ)峠の早咲きヒカンザクラにメジロ

2025年01月13日 | 桜の観察


映画『ラストエンペラー』 オリジナル全長版(1987年製作の映画) THE LAST EMPEROR

2025年01月06日 | 映画

『ラストエンペラー』(英: The Last Emperor、中: 末代皇帝、伊: L'ultimo imperatore)は、1987年公開のイタリア・中華人民共和国・イギリス・フランス・アメリカ合衆国の合作による[7][8]、清朝最後の皇帝で後に満洲国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた叙事詩的映画・歴史映画である。

映画冒頭、1950年、満洲国の崩壊と国共内戦の終結により、共産主義国である中華人民共和国の一都市となったハルビン駅の構内に列車が滑りこむ。

5年間のソビエト連邦での抑留を解かれ、送還された「戦犯」達がごった返すなか、1人の男が洗面所で自殺を試みるが一命を取り留める。薄れ行く意識の中で幼い日々の頃を思い出していた。この男こそ、清朝最後の皇帝にして満洲国の皇帝であり、中国王朝の最後の皇帝たる「ラスト・エンペラー」、すなわち、愛新覚羅溥儀である。

『ラストエンペラー』は(部分的に)何度か見た記憶がある。
清や、朝鮮、大韓帝国などの歴史を調べても非常に複雑だが映画を見ると中国そのものも分かりにくい国だ。

主役のジョン・ローン(John Lone1952年10月13日(72歳))の演技(顔立ち、、表情、声、身のこなし)が見事で、詳しく知りたくなった。

こちらの生い立ちもまた複雑で劇的だ。

ジョン・ローン(尊龍、英語: John Lone、1952年10月13日 - )は、イギリス領時代の香港出身でアメリカの映画俳優。本名は吳國良。

Wikipedia 詳しい出生についてはあまり公表されていない。国共内戦後の動乱の中、孤児として育ち、老女に引き取られて養育された。しかし生活苦のため老女も彼を手放すことになる。児童養護施設の中で出会った京劇の魅力に取り付かれ、10歳の時に上海で活躍した有名武旦役者の粉菊花が香港に設立した「春秋戯劇学校」に入学し、18歳まで演舞、武道などの基礎的なレッスンを受けた。

溥儀の家庭教師役のピーター・シェイマス・オトゥール(Peter Seamus O'Toole, 1932年 2013年)の演技もジョン・ローン同様、重厚で、端正な顔立ち。それでいてどこかとぼけた感じの顔立ちは映画に華ををそえている。1962年の『アラビアのロレンス』の主演、だっとはあとで気づいた。


『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ 2023年 日本・ドイツ合作

2025年01月03日 | 映画

『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ、原題:Perfect Days)は、2023年に日本・ドイツ合作で制作されたドラマ映画。

監督 ヴィム・ヴェンダース
脚本 ヴィム・ヴェンダース
高崎卓馬
製作 柳井康治
製作総指揮 役所広司
出演者 役所広司
柄本時生

評判はいいようだ。
面白がらないと、面白くない。賞狙いの気取った映画かと疑ったがどこか惹かれて完走。
面白がると、どこまでも面白がれそうな映画。この映画を批判するにはそれなりの鑑賞力が要求されそうだ。

ヴェンダース監督が小津安二郎を敬愛すると知ると、
俄然面白がれそう。
東京下町(景観)、清潔(主人公のアパートの外壁のよごれを除けば)、反復、省略(しすぎ)、というのもキーワードかも。

主役の役所以外はみなちょい役。登場人物の背景をことさらに描くのはこの映画では野暮というものだろう。


『サピエンス全史』(下) 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫) – 2023/11/3

2025年01月02日 | 本と雑誌

年末に読みました。退屈なページはほとんどない。なぜ今まで読まなかったのか。

上巻は主に約7万年前の「認知革命」から1万年前の「農業革命」までの進化の過程が描かれ、人類がどのようにして地球上の支配者となったかを探る。
この過程では、言語の発達やフィクション(宗教 貨幣 法律と国家などの抽象的な概念や物語)の共有による社会的効力の拡大が中心テーマ。


それでも後半には、下巻の農業革命以降、帝国や宗教の成立、科学革命、産業革命、そして現代に至るまでの人類の変化などに向かう視点もあって読書意欲を書きたてる展開だった。

下巻でもその展開も急速になる印象。
下巻では特に、科学と資本主義がどのように結びつき、現代社会の基盤を形成してきたか、さらには技術革新がもたらす未来像(AIやバイオテクノロジーの予測を超えそうな影響)について詳述。

人類が自然や他の生命体を支配する過程を描くと同時に、その代償としての環境破壊や社会的不平等にも警鐘を鳴らす。(悲観一色ではない)

下巻に対しても、壮大なスケールで歴史を語る一方で、具体的な事例や多様な文化に対する配慮がやや欠けているとの批判がある。

 

関連記事 このぶろぐ『サピエンス全史 』上: 文明の構造と人類の幸福 (河出文庫) 文庫 – 2023/11/3
2024年12月26日 | 本と雑誌


Wikipedia『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(サピエンスぜんし ぶんめいのこうぞうとじんるいのこうふく、ヘブライ語: קיצור תולדות האנושות‎、英: Sapiens: A Brief History of Humankind)は、ヘブライ大学の歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリによる書籍。2011年にヘブライ語版がイスラエルで最初に出版され[1]、2014年に英語版、2016年に日本語版が発売された。あわせて50か国以上で出版されベストセラーになっている