シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

久米小百合さん

2007-09-08 18:34:07 | TV・ビデオ・映画
久米小百合さん。

旧姓・久保田小百合。
芸名・久保田早紀。


1979年・「異邦人」で一世を風靡した歌手だ。
今日、この曲がラジオで流れていた。
ふと、この人のことが気になった。

「異邦人」は、
それまでになかった、エキゾチックな雰囲気の詞と、
孤独感を感じる、もの悲しいメロディが、人の心を魅了した。
150万枚という売り上げを記録。
当時では、大変な数だった。

「ザ・ベストテン」をはじめ、
この当時の、あらゆる歌番組で一位を続け、
この年の暮れには、
彼女の歌声が、流れない日はなかった。


しかし、その後も素敵な曲調の歌を出したが、
これといったヒットは続かなかった。
あまりにも、「異邦人」は怪物すぎたのだ。

久保田さんは、当時言っていた。
「ついこの前までテレビを見ていた私が、
 テレビの中で歌っている」

元々、目立ちたがり屋ではない。
詞が好きで、歌が好きで、エキゾチックなものに憧れる、
普通の女性だった。

タレントの世界は、彼女にとって、
決して華やかな道ではなかったようだ。


1981年。
久保田さんは、歌手としての自分に迷っていた。
そんなある時、
都内のある教会から、賛美歌が聞こえてきた。

思わず立ち止まり、聴き入った久保田さんは、
そのまま吸い込まれるように、教会の中に入る。

受付にいた高校生が驚いた。
「久保田早紀が来た!」
久保田さんは、「入ってもいいかしら?」

促され、中に入る。
これが、久保田さんのその後の人生の転機となった。
目白の教会で、
プロテスタントの洗礼を受ける。


1984年、スクエアの久米大作氏と結婚。
「当時作った曲はすべて、彼のイメージがありました・・」

久米小百合さんとなった彼女は、
現在、神教を通じての音楽活動に携わる。
本名のまま、活動を続けている。



久保田さんの「異邦人」が流れた年、
私は高校一年生だった。
大人のお姉さん、といった雰囲気の彼女が大好きで、
大きなポスターを天井に貼ったほどだ。

でも、
この時の「久保田早紀」は、
どの写真も、翳りと悲しさばかりだった。
そして、遠くを見つめるような、大きな瞳・・。

今、教会にいる「久米小百合」さんは、
人を愛し、慈しむ表情に満ち溢れている。
49歳。
私達と一緒に、これからも素敵に歳を重ね、
素晴らしい活動を続けていただきたい。
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