シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

私が若かった時

2023-07-20 16:16:20 | 懐しい話

60歳になったばかりだが、

早くも若い人達との距離感・温度差を感じている。

 

今、地元の盆踊りの準備を進めている。

私はこの春から役員になった関係で、

極力準備に関わらなければいけないが、

とにかく暑さの中、体が動かない。

大病したこともあり、無理も出来ない。

早々に動き出し頑張っている若いメンバーに、頼りっきりである。

『決められた事はやるから、他は頼むよ』という感じだ。

 

思い出すのは36年前。

当時24歳の私は、地元の合唱団のサークルにいた。

広報係を務めていた関係で、

演奏会に向けてとにかく動き回った。

 

毎週出す会報誌も書いた。

楽しい会報にしようと、音楽と関係ない記事を書いたり、

団員から原稿を貰って載せたりした。

私は、団の男性の中では最年少だった。

40~60代の、親ほどの年齢の人に対して

『練習、ちゃんと出席のこと!』とか

『本番まであと○日。頑張りましょう!』などと

会報を通じて、団員を鼓舞し続けた。

 

「若い人達で頑張って」という年配の人の声も多かった。

きっと、気持ちは付いていきたいが、

体が動かないという感じだったのだろう。

それでも24歳の私は、団員を励まし続けていた。

 

そして今。

私が逆に、「若い人に頑張ってほしい」と言っている。

あの頃、自分が一生懸命になれたのは何だったのか。

体も心も溌剌とした、若かった自分。

「歳をとっても頑張れる」

そんな思いは36年経った今、

若かったから感じた思いだったと知る。

 

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