シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

17年間の愛犬とお別れ

2018-12-19 17:45:48 | 動物に癒される
17年間、家族の一員であった愛犬が亡くなり、
今日荼毘に付した。

17年前の夏、
ボランティアの方から譲ってもらった。
兄弟5匹で段ボールに入れて捨てられていたのを拾われ、
ボランティアの方の手に渡った犬だ。

妻が、数ある仔犬の中から選んだ。
生後2ヶ月のオス。
黒い雑種だが、
甲斐犬の血を強く引いているという日本犬だった。

うちの一員となってからは、犬中心の生活になった。
家の中で飼っていたので、ほぼ毎日朝夕散歩に行かせた。
車で遠出もした。
私と同じで、どこかへ出かけるのが大好きだった。
海へもスキー場にも連れて行った。
散歩は、私の時はかなり遠くまで行きたがった。

来客の靴をかじったり、
部屋の畳にオシッコしたり、
ちゃんとしつけているつもりでも、
予想外の行動を取る事もあった。
一度だけ、家の中からいなくなったが、
近くの、散歩コースの林の中で歩き回っていた。

17年間、いるのが当たり前のような生活だった。
特に大きな病気もせず、健康に育ってくれた。
うちに来た時小学生だった息子と娘は、
もう社会人になった。


今年10月に突然歩けなくなった。
病院でも、高齢ゆえ覚悟してほしいと言われた。
そして、今月に入ってからは、
自力で起き上がれなくなった。

一昨日の17日、
夜ご飯を食べなくなり、水も飲まない。
そして、僅かに口にしたご飯が喉につかえ、
舌を出したままぐったりした。

妻は看護師だ。
すぐに、人間と同じように措置を取ったが、
布団に横に寝かせて間もなく
深呼吸をするように息をして、
妻が心臓をマッサージしたが、そのまま息を引きとった。

病院はもう終わったあとだった。
私と妻、そして娘の前で、
17歳8ヶ月の生涯を終えた。


今日、動物霊園の寺で、
きちんとした火葬をしてもらい、
荼毘に付した。

遺骨は骨壺に入れたまま、
自宅に持ち帰ってきた。
墓は用意していないし、
ずっと家の中で飼ってきたので、
妻も自宅に連れ帰りたかったようだ。


いつも家の中で、寝そべって邪魔者のようにしていたうちの犬。
だがもう、その姿はない。
近いうちに仏壇を用意して、
遺骨はずっと置いておくつもりだ。


生き物を飼う以上、死に別れは避けて通れない。
父の死でも泣かなかった私も、
帰ってきてから一人で泣いた。

亡くなった愛犬に聞いてみたい。
「うちに来て幸せだったかな?」と。

たぶん、『もちろんだよ!』と答えてくれると思う。

17年間ありがとう。



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