シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

ランゲ『花の歌』

2009-10-25 14:45:12 | 音楽を聴く

先日、近くの大学の学生達と食事をする機会があった。

たまたま私の隣に座ったのが、二年生の女の子だった。

この子は、ピアノを習っていて、「それなりに」弾けるという。

当然の如くピアノ談義になった。

「好きな曲は?」と聞くと『今、一番好きなのは「花の歌」です』と答えた。

「花の歌」。 私は一瞬、『カルメン』の「花の歌」を思い浮かべ、 「カルメンの?」と聞いた。

『違いますよ~、ピアノ曲です。 友達が弾いてるのを聴いて、私も演奏してみたくなって・・。

今、その曲に夢中なんです』

ただ、彼女はこの時、 誰の作曲か思い出せなかった。

私もその後、調べてみた。

 

ドイツの作曲家、グスタフ・ランゲの曲で、 日本ではすっかりお馴染みの曲なのだ。

しかし私は、ピアノが好きなどと言いながら、 恥ずかしながら今まで知らなかった。

 

サイトでこの曲を聴いてみる。 聴いたことのある曲だ。

とても綺麗なメロディで、サロン風の小曲だ。

CDを聴いてみようと思う。 誰の演奏がいいかな・・。

彼女が、 ショパンやリストなどは、それほど興味がないけれど、

この曲は胸に響いた、と言うだけあった。

 

 

人との出会いは、時として美しい曲を知ることがある。

曲との出会いには、それにまつわる人との出会いがある。

それを実感した秋、 「花の歌」は、その両方を運んできてくれた。

 

 


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