シャープ & ふらっと

半音上がって半音下がる。 それが楽しい、美しい。
思ったこと、感じたことはナチュラルに。  writer カノン

仕事と人間関係

2007-06-08 17:30:20 | 人とのつながり
デパートの清掃の仕事を始めて、
3ヶ月になる。

仕事は大変だが、
慣れてくれば、なかなか面白い。
担当する場所も、日替わりで違うし変化がある。

そして何より、今の職場は和気あいあいとしている。


昨夏、パソコンを扱う会社で仕事をした。
全員が黙々とパソコンに向かい、
その日の書類を作成する。

そのため、ほとんど一日中、会話はない。
休憩時間は、全員サッと席を立ち昼食に向かう。
帰ってくると、すぐ仕事再開である。

ここで二ヶ月働いたが、
結局、話の合う人には出会えなかった。

仕事もだが、そこでどんな人と知り合うか、
それも社会勉強であり、楽しみの一つだった。

しかし、それは皆無だった。
本当に、「自分の仕事をするためだけ」に皆、通っている。
休憩時間も、会話はない。
息苦しさばかりだった。

「会社なんてそんなもの」という声もあった。
たしかにそうだが、
私はもっと、ふれあいが欲しかった。


そして、今の仕事を見つける。
清掃こそ個人作業。 一見、人とのつながりなどないようだが、
実は、会話から始まる。

上司から細かく指示がある。
『○階のフロアに汚れがある』とか、
『あそこは、この洗剤を持っていけ』とか、
まず、会話から入っていく。

私達も、詳しく報告する。
「○階の階段は、こうやって掃除しました」とか、
「この洗剤は色落ちします」とか、
気が付いたことを、上司に言う。

結果、かなりの会話を伴う仕事になる。

加えて私の場合、外の清掃もあるので、
通行人からの質問なども多い。
私としては、自分に合った職場だった。


今日、長く勤めたバイトの大学生が辞めた。
朝礼の時、上司は皆にきちんと報告。
皆、「ご苦労様でした」と声をかけ、
彼も、「お世話になりました」と頭を下げた。

パソコン会社を辞めた時、
上司に「お世話になりました」と頭を下げたら、
上司は私の顔も見ず、パソコン画面を眺めながら
「んー・・」と声を発しただけであった。

会社は仕事をするところ。
仕事は、金を得るための作業。
でも、そこには必ず人がいる。
会社が、仕事が、楽しいと感じるかどうかは、
人次第だと、あらためて思う。


帰り際、
仲間の一人の人(40代の男性)が、
「今度、このメンバーで飲みに行きましょうよ」と誘ってきた。

断る理由はなかった。
私が理想としていた、仕事と人のつながりだったから。