HAKUSANーBOYS&GIRLS

東洋大学・駅伝・アイスホッケー・チャーリーブラウン・舟木一夫・時には時事問題なども。2008年4月11日開始

NHK“気骨の判決”(8/16)と “たった一人の反乱”8/18)

2009年08月19日 22時30分37秒 | テレビ・映画・DVD
NHKで2つ中々面白い番組がありました。

『気骨の判決』は、昭和17年東条英機内閣が、戦時体制をより強固にするために、衆議院を解散するのですが、
当時は東条等によって、全国的に、
『翼賛政治体制協議会』(通称『翼協』)体制が敷かれており、“翼協”の推薦候補でないと、
当選出来ないような世相・制度になっていたようですね。
全国のあちこちで、“翼協”の露骨な選挙妨害があり、落選した候補から、“選挙無効の訴え”が出されます。
当時の大審院も判事たちも、時流に流され、当選無効の判決を出すには及び腰ですが、主人公の吉田 久裁判長は、
あくまでも法の解釈に忠実に裁こうとします。主人公を演じる小林 薫が押えた演技で好演、
同じく判事の田辺誠一も良かったですね。選挙違反の中心人物の鹿児島県知事は、
当時は内務省の高級官僚  (都道府県知事は国が任命していた)  で、
彼を証人喚問するなんて事は、かなり勇気の居る事だったでしょうね。
当時の“翼協”に逆らう人間は、非国民扱いされ、彼らに従わない者には、裁判官でさえも、特高の尾行が付く時代です。
NHKがこの時期にこのドラマを放映したのは、勿論終戦記念日前夜だった事もあるでしょうが、裁判員制度が実施された事も関係あるのかな?と思ったりします。

2日後には、2004年に近鉄球団が撤退する事から端を発した、プロ野球1リーグ制問題に絡み、
労働組合『プロ野球選手会』が史上初のストライキ決行に至るまでを描いた、“たった一人の反乱”が放送されました。
主人公は当時の選手会事務局長松原氏と、選手会会長ヤクルトスワローズの古田敦也です。
球団経営側の自分勝手な言い分と、選手達の切迫したやり取りが臨場感があって、面白かったですね。
これを観ると、やはり古田はたいしたもんだと思いますわ。 (民主党から出馬の噂があったのも頷けます。) 
事務局長役の松原氏は渡辺いっけいが演じ、その他各球団の選手会長たちは、無名の役者さんたちが演じましたが、
読売の高橋由伸と近鉄の磯部の役の方が、本人とソックリなのが、少し笑えました
ただし題名の“たった一人の反乱”と言うのはいただけませんね。戦ったのは古田一人じゃないよ。選手もファンも一緒に戦ったのでありますぞ
この番組を何故、総選挙公示の日に放送したのか、そこにNHKの何らかの意思を垣間見るのは私だけでしょうか?
(私は肯定的に、かつ好意的に解釈していますので・・・念のため。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする