ピアノと海と花との生活 Ⅰ

海まで歩いて1分、大好きなピアノと花との毎日

和の色 2

2006-11-21 | 

昨日に引き続き、身近にある秋の色の花です。

上の写真は、石蕗(つわぶき)の花。我が家の玄関にもう何年も咲いています。

石蕗は、代表的な海岸植物で、日本では、太平洋側は福島県、

日本海側は石川県以西と、四国、九州で自生し、韓国、中国の海岸にも分布しているそうです。

実は、この花、後ろのお宅のお庭から、花粉でとんできた?かで、

我が家の裏庭に、大量に咲いて、それを玄関の脇に植えたら、すごく増えたのです。

同じ町内なのに、実家や、祖母の家では、なかなか育たないらしいのですが、

海岸近くの、うちの近所には、すごく多いです。

ツワブキの名前は、葉に光沢があるので艶葉蕗(つやはぶき)、

葉に厚みがあるので厚葉蕗(あつはぶき)などが語源といわれているそうです。

葉の形が似ているので、フキの名前がありますが、全く別の植物。

草木では珍しく、常緑多年草(玄関にぴったり!)で、1年中緑の葉で、秋に花が咲きます。

食べたことないですが、葉柄は煮付けや、佃煮にしたり、

葉をつぶしたり、火であぶったりすると湿疹の薬になったり、

煮汁は魚中毒にもきくそうです!

娘が小さい頃、よくこの葉をもって、「カッパさんのかさ~」とかいって、

喜んであそんでましたね(笑)

                  

次は、女郎花(おみなえし)。秋の七草で、代表的な秋の花ですね。

オミナエシの仲間は、約15種類あるそうですが、

日本をはじめ、シベリア、サハリン、中国、朝鮮半島など東アジアに広く分布しているそうです。

アワを炊き込んだ粟飯に花色がにているから粟花ともいうらしいのですが、

黄色い粟飯を白いご飯に対して、女飯(おんなめし)といい、

これが転じて、オンナメシ→オミナメシ→オミナエシとなったそうです。

秋の色は特に’和の色’という感じがするのですが、

ヘアメイクアーティスト(ビューティ アーティザン)の田中宥久子(ゆくこ)さんって、

ご存知ですか?

雑誌などでご覧になったことがあるかと思いますが、

この方60歳?でも若い!かっこいい!

女性は年を重ねることが美しく、自らも颯爽と美しく生きていらっしゃいます!

写真を見て、文章を読んで、すぐ大ファンになってしまった私は、本も何冊か購入。

                 

その著書の中で、彼女は、日本人に似合うアイシャドウの色として、

和のテイストをもつ「ミカン色」を」どうしても作りたくなり、スタッフの反対を押し切り、

黄みと赤みをブレンドしたミカン色のアイシャドウを発表したところ、大ヒット!

業界の常識を破った、彼女の発想は、日本の美容をはっきりと変えた!とまでいわれています。

      

彼女の原点は、20年前に見た、オルセー美術館のスーラの点描画。

この絵は、この間、神戸の【オルセー美術館展】で私が見てきたスーラの絵。

彼女が、パリで実際見たのは、『横顔の座ってポーズする女』だったようですが・・・

小さな無数の点が、美しい色となって描かれているスーラの絵は、

私も大好きですが、ヘアメークアーティストの彼女は、スーラの絵を見て、

数色のパウダーを混ぜ合わせて、ベージュのファンデーションの色を作った!

プロのなせるわざですね。感動です。

田中さんの本、いいですよ!お勧めします!

話が少しそれてしまいましたが、

’和の色’本当に大切にしたい色です。

和の秋の色に染まっていた街も、今はだんだん色も変わって、

そろそろ冬支度です。

もうすぐこの辺りも、冬の雪の白い色に変わっていくんですね。

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「ピアノと海と花との生活 Ⅱ」では、「音楽家のお墓」シリーズで、

新しく第6回 シューマンです。

こちらもお時間があったらお寄りくださいね!

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